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アプリのポイントカード機能のメリットと活用事例6選

アプリ活用事例
2023.08.25
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    店舗アプリ・会員向けアプリを開発する際には、ポイントカードをアプリ内に実装したいというご相談が多くあります。

    ポイントカード機能は、顧客を引きつけてリテンション率を高めるための効果的なツールです。しかし、ポイントプログラムにはさまざまなパターンがあり、実装する上で知っておくべき注意点もあります。以下にそのメリットと活用事例、失敗しないために気を付けるべきポイントをまとめました。

    1. 店舗アプリ・会員アプリのポイントカード機能とは?

    店舗アプリ・会員向けアプリでポイントカード機能を実装する場合、下記のようなパターンが一般的です。

    • 1ポイントを1円として使えるポイント
      このシステムは非常に理解しやすいものです。顧客がポイントを利用する際に特別な計算や換算が必要ないので、手軽に利用できます。

    • 一定のポイントを貯めるとクーポンや景品と交換できるポイント
      一定のポイントを貯めることで、「割引クーポン」や「無料商品クーポン」、「限定アイテム」、「特別イベントへの招待」などと交換ができるようになります。これは購買行動を促進する魅力的な仕組みです。

    • 顧客は定められたアクションをとることにより、一定のポイントを獲得することができます。以下に4つ一般的な方法を紹介します。
      1. 購買金額に応じたポイント付与
      顧客がアプリを使用して商品やサービスを購入するたびに、購買金額に応じてポイントが付与される方法です。 例えば、購入金額100円ごとに5ポイントを獲得するシステムです。

      2. 実店舗を訪れてアプリを起動し、QRコードを読み込むことでポイントが付与される
      アプリのQRコードを実店舗で読み込むことでポイントが付与されます。駅ビルなどでチェックインポイントとしてよく実装されています。

      3. 特定商品の購入でポイント付与
      特定の商品やカテゴリーの購入に対してポイントが付与される方法です。特定の商品をプロモーションするために有効な手段で、ボーナスポイントという形式にする場合もあります。

      4. 友達紹介でポイント付与
      既存のアプリ利用者が新たなユーザーを紹介し、そのユーザーがアプリをダウンロードしてアカウントを作成した場合に、紹介者にポイントが付与される方法です。

    2. 店舗アプリや会員アプリにポイントカード機能を作るメリット

    店舗アプリや会員アプリにポイントカード機能を導入することには、企業側と顧客側の両方にとって様々なメリットがあります。以下にそれぞれの観点からのメリットを詳しく説明します。

    企業側のメリット

    • 店舗利用率アップにつながる
      顧客はスマートフォンアプリ上でポイントを蓄積するだけでなく、さまざまな恩恵を得ることができます。プッシュ配信を併用して割引や新しいサービスを届けることにより、店舗へ足を運ぶ機会や頻度を増加させることができます。

    • 顧客データ収集と分析
      アプリを通じて顧客データを収集し、分析することが可能です。「特定の年代から好まれる商品を理解する」、「リピートされやすい年齢層や家族構成を把握する」など、ターゲットマーケティングやキャンペーンの最適化に活用できます。

    顧客側のメリット

    • ポイントを利用して割引を受けることができる
      初めてアプリをDLした方には大きなサービスや特典が用意されることが多いです。さらに継続してアプリでポイントを貯めることにより、新たな割引やサービスを受けることもできるので、顧客はアプリを定期的に利用する意欲が高まります。

    • 貯まっているポイントをいつでも確認できる
      アプリにポイント機能が組み込まれている場合、ログイン状態が維持されているので利用者は迅速にポイントを確認できます。一方で、Webの会員システムを利用する際には、メールアドレスやパスワードを入力してログインする必要があります。この点から考えると、アプリを使用する方が効率的にポイントを活用できると言えます。

    • ポイントカードの紛失防止
      紙のポイントカードをお財布に入れていると、かさばるばかりで最終的には持っていることを忘れ、期限切れになってしまい、結局は捨てざるを得ないという事態も起こりえます。もし携帯電話を紛失したり新しい携帯電話に変更した場合でも、企業側に問い合わせることでアプリのデータを復元することができます。

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    3. ポイントカード機能の活用事例

    アプリでのポイントカードを効果的に活用している事例をご紹介します。

    ココスマイレージ

    税込100円ごとに100ポイントが付与されます。貯めたポイント数によって、ゴールド、シルバー、ブロンズステージ会員に分けられます。5,000ポイントを貯めたブロンズステージ会員は、「選べる無料クーポン」をもらうことができます。20,000ポイントを貯めたシルバーステージ会員は、「1年間有効なお会計時に毎回5%割引パスポート」をもらうことができます。

    顧客目線で考えると、貯めたポイント数に合わせて付与される特典クーポンと期間限定で利用できるクーポンなどを組み合わせてお得に飲食ができるため、利用頻度が高まります。


    出典:ココス公式アプリココウェブ

    FANYアプリ

    1日1回の「ガチャ」をすることによりポイントが付与されます。ゲーム化要素を取り入れた興味深いアプローチです。ミニゲーム要素を実装することにより、ポイントを集める楽しみを提供しています。

    貯まったポイントは1ポイントを1円としてお笑い芸人やタレント等の公演のチケットやDVD、グッズなどと交換できます。ガチャによるポイント付与率アップの日を設けることで、アプリへのアクセス数を増やすことができます。


    出典:FANYアプリ

    タワーレコード店舗アプリ

    ホーム画面にポイントカードのバーコードを表示しています。「ポイントカード表示タブ」を押してポイントカードを表示する手間を省くことにより、店頭で簡単にポイントカードを提示することができます。

    お買い上げ100円(税抜)ごとに1ポイントを加算され、100ポイントごとに店舗でもオンラインでも物品購入時に割引を受けることができます。

    出典:タワーレコード店舗アプリ

    くすりの福太郎

    ホーム画面にポイントカードのバーコードとポイント残高を表示しています。商品購入時にクーポンQRコードを提示すると、ツルハグループポイントと楽天ポイントと2種類のポイントを貯めることが可能です。

    グループ会社で買い物した際にツルハグループポイントを利用することが可能なので、グループ店舗で買い物をする機会も増えるでしょう。

    出典:くすりの福太郎公式アプリ

    JREポイントアプリ

    日常的に利用する電車においてユニークな方法でポイント付与を実施しております。以下に3つ紹介いたします。

    (1)特定の駅ビルでのお買いものの際にポイントを貯めることも利用することも可能です。
    (2)特定の駅でチェックインすると、福引ゲームに参加することができて最大200ポイントが当たることもあります。
    (3)アプリにSuicaを登録することで、「オフピークポイントサービス」が利用できます。このサービスは、平日の朝の通勤時間である電車混雑ピーク時間前後1時間に乗車した際に、毎月5回までを限度とし1回につき5ポイントを付与するものです。貯めたポイントはSuicaへチャージすることも可能です。

    出典:JRE POINT アプリ

    モンベル公式アプリ

    モンベル会員(年間1,500円)になるとアプリ利用時、送料無料や会員ランクに応じたポイント還元率アップというサービスをうけることができます。アプリ内で最新の商品だけでなくアウトレット商品も購入でき、アウトレット商品に対してポイントが付与されます。

    年間会員費は、獲得したポイントから充当することも可能です。こうしたサービスは、企業としてアプリユーザーの拡大と共に、年間会員費の受け入れによる収益の増加を見込むことができます。

    出典:モンベル公式アプリ

    4. ポイントカード機能つきアプリを作る際の注意点

    ポイント機能や、会員証カード付きアプリを作成する際には、いくつかの重要な注意点があります。以下にそれらの注意点をいくつか挙げてみましょう。 スタンプカード機能よりも技術面で考慮することが多いので注意が必要です。

    • システムの選定
      実店舗の販売管理システムやWebの会員情報システム、ポイント管理システムなどと連携が必要です。そのため、連携実績があるベンダーを選ぶ工夫が必要です。また、アプリの利用者数増加に伴い、サーバへの負担増加が予想されます。このような状況に柔軟に対応できるシステムを選ぶことが重要です。

    • アプリとシステムの連携
      実店舗で付与されたポイントがアプリに反映されるよう、データを同期させる仕組みが必要です。

    • システムの拡張性
      ポイントカード機能つきのアプリシステムは将来的な需要増加にも対応できる拡張面でも対応できる必要性が求められます。今まで紙媒体で発行していたポイントカードをそのままアプリにするのではなく、顧客の要望に応じてデザインや機能をカスタマイズできるシステムの構築が重要です。

    • セキュリティやUI/UXの考慮
      ポイントカード機能を提供するシステムは、ユーザーがシステムを使いやすく直感的に操作できることが大切です。しかしそれと同時に、顧客の個人情報や取引データを含む場合もあるため、セキュリティ対策が十分であることを求められます。顧客のデータ保護とプライバシー確保が必要です。

    5. まとめ

    従来の紙媒体のポイントカードと比較すると、アプリのポイントカードシステムには、企業側のコスト削減効果や顧客の利便性向上など多くの利点があります。さらに、アプリを通じてプッシュ配信やクーポン配布を行うことで、顧客を引き寄せる効果も期待できます。しかしながら、こうしたアプリの導入時には、使いやすいUI設計やシステムの連携、セキュリティ面の配慮など、総合的な視点を持って実装を行うことが成功の鍵となります。

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