BackApp はフルリモートワークでアプリ開発を行なっている会社なので、本業があるメンバーも多数在籍しています。また、ディレクターなどビジネスサイドで業務委託のメンバーに外注していた経験を持つメンバーもいます。
近年の Web/アプリ開発の環境としては、
- リモートワーク可
- フレックスタイム
が特に求められているようで(※納得できる報酬・評価も大前提だと思いますが)、会社員であってもフリーランスのような感覚で仕事をコントロールしたいエンジニアが増えているようです。
#Droidkaigi のYappliのスポンサーブースで実施したドットアンケートの1日目の結果です。フレックスもしくは裁量労働の様な制度が無いとエンジニアは転職しない事が良くわかりました。エンジニア採用をリードするものとしてニーズ把握出来てよかったですw #yappliculture #働き方改革トーク pic.twitter.com/rNxeFz3gyl
— Kajinari | Yappli,Inc. (@kajinari) 2019年2月7日
また、一つの会社で働き続けていると他の会社の事情がわからず、自社のメリット・デメリットも比較ができないという問題もあります。特に若手エンジニアは副業で他社の人々と交流することで自社の立ち位置が明確になるので、転職や独立をどこまで本気で考えるべきか判断ができるようにもなります。
そこで、今回は副業・週末ワーカーも多く抱える iOS/Android アプリの制作会社が、モチベーションごとに副業案件の探し方とメリットなどを整理しました。
エンジニアとして、やりたい技術の経験を積みたいパターンの副業
開発に携わってみたい業種やサービス形態、個人的に気になっているフレームワーク、これから習得していきたい言語などは、なかなか本業でガッツリと扱うことはできません。
エンジニアの副業はビジネスサイドと比べると週 1〜2 日の稼働でもある程度のコミットが形に残るので、管理側もリソースとして計算できることがメリットです。
とはいえ、あくまでその領域では初心者である場合は、契約が決まってから触るのではなく、面接前に最低限の知識は習得した上で対面での面接に臨むことをおすすめします。
使用技術など環境ベースで副業を探すなら Wantedly などのサービスがおすすめ
(かつて採用に使っていた立場としては)ベテランエンジニアにはあまり使われていない印象ですが、Wantedly では開発環境をアピールしている企業が多いです。
特に iOS/Android は特定企業に人材が集中している傾向で、スタートアップ〜ベンチャー企業では人材不足に苦しんでいる企業も多いです。マネジメントが不慣れな企業が多いことはベンチャーのデメリットですが、そこまで実務経験を問われない求人も多いのはメリットです。
また、ビジョンや特定技術フレンドリーであることは SNS でもアピールされるので、bosyu などが使われることもあります(※検索ワードとして利用できます)。
週末の副業によって収入 UP を目指すパターン(土日限定・フルリモート)
近年ではエンジニアの採用に悩む企業も増えており(特に iOS/Android アプリは人材不足)、転職オファーの提示額も上がっています。
ただ、入社してみると「話が違う」というケースや、やりたいことを優先して報酬面でやや妥協したケース、あるいは結婚・子育てで出費が増えたケースなど、本業の収入だけでは苦しいと感じるケースもあります。また、家庭の事情などで転職(引っ越し)自体が難しいケースもあります。
そういった事情があり、コードを書くことが苦にならない生粋のエンジニアが、平日の深夜や土日の空いた時間を使って副業をするケースは昔から多いです。週末にオフィスが完全に閉まっている場合はフルリモートワークになります。
プライベート資金を稼ぎたいエンジニアの副業案件の探し方
高単価を掲げている仲介サービスの利用
ある程度の単価を求めてオンラインで探す場合は、コデアルなど、経験豊富なエンジニアを想定しているサービスを利用するのがいいでしょう。
時給 3,000〜5,000 円、1 人日 30,000〜50,000 円など、ある程度は見積もりを決めておくと交渉がしやすいと思います。
おすすめはリファラル採用(友人・知人の紹介)
単価保障という点でいえば、リファラル(知り合いの紹介)が有力候補になりそうです。何ができるか・何をしてきたかを理解してくれている知り合いが社内に紹介してくれれば、買い叩かれることは少なくなります。
合否や単価交渉の際にはスキル面での信頼が重要になりますが、(大手の受託案件が多いなどの事情で)GitHub にオープンにできるコードなどがなくても仲介者が保証してくれるという点は大きなメリットです。
転職・独立の準備(リスクヘッジ観点もあり)で副業を始めるパターン
将来的には会社勤めではなくフリーランス or 会社経営を目指している方が、所属企業以外の収入源をつくることで第一歩を踏み出すパターンです。
また、「自分の市場価値を上げたい」「転職してもどこでもやっていけるスキルと実績が欲しい」と、開発実績を積むパターンもあります。
転職・独立を目指す際のエンジニア副業の探し方
クラウドソーシングサイトでの受注(土日 → 週 3 といったシフトも視野に)
ランサーズ・クラウドワークスを筆頭とするクラウドソーシングサイトでは、ある程度まとまった稼働が求められる案件が多い傾向で、週末のみの副業の募集はそこまで多くありません。
ただ、独立前提なのであれば プラットフォーム内に自分の信用が蓄積されていき、週 1〜2 日コミットから 3 日案件、高単価案件への移行がやりやすいことはメリットです。
副業エンジニアを募集している企業を探し、直接発注してもらう
独立を視野に入れる場合、クライアントになる企業の社員と直接つながるメリットは大きいです。
クラウドソーシングサイトを利用すれば案件自体は見つけやすいですが、サイトを介さずに直接やりとりすることは禁止されている・手数料が取られるなど、一長一短といえます。
コミュニケーションが苦でないタイプのエンジニアであれば、企業の採用サイトなどから直接応募する、各種勉強会・LT 会などのイベントで出会いを増やして確率をあげるといった積極的な行動が効果的です。
地方のコミュニティに身を置く(独立してのんびり暮らしていきたいときにおすすめ)
コワーキングスペースやインキュベーション施設に出入りをしていると、地元でビジネスを始めたいという非 IT 業種の方々との出会いがあります。東京都外では iOS/Android アプリのネイティブ開発自体が少なく、Web や SNS、広告の案件が多いですが、エンジニアの母数が少ないので交渉自体はしやすくなります。
ただ、地方の案件は都内の感覚からすると確実に報酬相場が低く感じるので、純粋なエンジニアとしての起業を目指す場合にはあまりおすすめできません。地元や好きな街に拠点を置き、フルリモートワークでの簡単な開発+ブログ運営などでのんびりと暮らしたいという方には向いています。
そして最終的な案件が開発というよりはコンサルティング中心になることも少なくありません。必要な技術レベルがそこまで高くなく、技術というよりコミュニケーションが求められることはメリット・デメリットどちらにも取れるでしょう。
iOS/Androidアプリ開発に限らず、土日・リモートの副業で気をつけること
自分にとっては「パートタイムでのコミット先」でも、契約先から見れば「戦力」として計算されていることを自覚しておくことに尽きると思います。
一般的にはフリーランスやリモートワーカーといえば「カフェを転々として好きな時間に好きな場所で仕事をしている」と言われたりもしますが、特にエンジニアはある程度まとまった時間を確保して集中することが求められがちです。
筆者の知り合いのフリーランサーの中には、机に向かっている時間を計測=自分を監視している人も多いです。特に慣れないうちは習慣付けることが大事なので、ある程度は自分を性悪説で見ることが必要かもしれません。
副業先の期待値が高くなりすぎないように注意
どんな探し方をしているとしても、副業はあくまで本業あってのものです。特にエンジニアは受託の納期前やサービスのリリース・アップデート前などに負荷がかかりやすいので、前もって計画的にスケジュールを立てておくことが重要です。
体調などに余裕があり、土日をフル活用してコミットし続けていると、本業が忙しくなったり家庭の事情や体調面で稼働が難しくなった際に “高すぎる期待値” によって苦労しがちです。
副業で受託の案件をする時には、「副業の立場なので、本業優先で動きます」とあらかじめ言っておいた方が良いです。
「本業が忙しく時間がとれないため、少しスケジュール調整させてください」と言いやすいです。
体を壊しても元も子もないので、あくまで本業優先で、のめり込み過ぎないよう、自己管理しながら楽しくやりましょう。
引用:一年半副業してきて感じた、エンジニア副業のメリットと注意点
目的を明確にし、得た知見を本業に還元すること(様子見での副業の場合)
フルタイムの正社員として雇われている状態で副業をする場合、生活資金はあくまで本業の会社に出してもらっていることになります。
リスクヘッジやキャリアアップのために副業をすることは大きなメリットがありますが、だからこそ許可してくれている “主” の企業には迷惑をかけないようにしましょう。
また、新しい技術を学ぶために副業をしたのであればその知見を本業の同僚たちに共有するなど、ナレッジを共有することも重要です。転職・独立した際には現在の所属先がクライアントになってくれる場合もありますので、トラブル→喧嘩別れにならないように良い関係を保っておくことをおすすめします。
「何のために複業するのかを意識したほうが良いと思うんです。目的ははじめに決めて、意識しないとだめだと。例えば、やり始めは“地方創生のため”、“暮らしを便利にするため”と言って、失敗したあとに“でも自分の成長になったよね。”っていう風に慰め合うのは良くないです。
“会社員と両立してパラレルキャリアを築くことは、 会社が嫌いなら難しい”ということ。同時に大事なことは“会社の外で得た経験を会社の中にもう一度戻す”こと。このループを作るのが、大人としての会社との付き合い方だ
引用:会社の外で100名のリーダーに!「パラレルキャリアを実践するなら絶対にゴールを見失うな」E2D3五十嵐氏インタビュー
クライアント(発注・仲介担当)のリテラシー
フルリモートワークやパートタイムでの副業は、エンジニアだけでなく、マネジメントをする側にも一定のリテラシーが求められます。
非エンジニアの場合はトラブルシューティング、エンジニアの場合は要求(品質)水準などがトラブルになりやすい点です。とはいえ折衝などは「やってみて」学ぶことのほうが多いため、最初からトラブルなくうまく進めるのは難しいかもしれません。
若すぎるベンチャー企業や、平均年齢が高めの非 IT 企業は業務委託の開発者のマネジメントに不慣れなことが多いので要注意といえます。
BackApp でもフルリモートで iOS/Android エンジニアを募集しています(土日のみ可)
BackApp ではツールをフルに活用し、正社員から週末の副業メンバーまで数十名が iOS/Android アプリの受託開発に取り組んでいます。
モチベーションは人それぞれで、
- プライベートな収入源として土日のみコミット
- フリーランスとして食っていくための一つの収入源として週数日コミット
- 海外を放浪してノマド生活をしながら、リモートでフルコミット
など、関わり方も異なります。
代表がエンジニア出身かつ副業に理解のある企業なので、興味がある方はぜひ一度ご相談ください。

Backapp では受託/自社プロダクトともにアプリ開発を手掛けるディレクター、PM、デザイナーを募集しています。
- 「折衝・調整や進行管理能力を生かして新たな分野の仕事にチャレンジしたい」
- 「アプリ開発のスペシャリストとしてもっと幅広い・大きな案件をこなして成長したい」
といった方はぜひ一度カジュアル面談でお話しましょう!