アプリ開発後はどうすればインストールしてもらえる? PR・宣伝する方法を事前に知っておこう

(2020 年 9 月更新)

アプリ事業で利益を出すには、気に入って使ってくれる顧客をある程度の人数集めることが必要です。そのためには広告・宣伝に人手やコストをかけることになります。

そこで、今回は iOS/Android アプリの宣伝方法を整理し、それぞれのメリット・特徴をまとめました。アプリを企画している、あるいは運用で悩んでいる際はぜひご一読ください。

Web 広告:小規模な施策から始められ、効果が見えやすい

Web 上の広告のメリットは、

  • アプリのインストール 1 件ごとにいくらかかったのかが明確
  • 1 日ごとの予算を決め、上限に達した時点で打ち切ることが可能なものもある
  • 複数のバナー画像やキャッチコピーを試しながら効果が高いものを見極められる

といった特徴により、予算を含めて宣伝・PR 施策として管理しやすいことが挙げられます。ですので、小規模に始めたアプリ事業であればまず Web 広告を試してみるのが主流といえます。

この記事ではあくまで「どんな手法があるのか」を説明していますので、それぞれの手法の詳しいノウハウはこちらの記事を参考にしてください。

参考:開発後にかかる宣伝費用の目安は?アプリのインストール広告を比較

SNS 広告(投稿型広告・カード型広告・動画広告)

SNS のタイムライン上に、バナー画像やサンプル動画などとともにアプリストアへのリンクを流す方法です。

当然、主流となる Facebook、Twitter、Instagram にはそれぞれユーザー属性に特徴があります。SNS の特性を知り、文脈に沿った配信を行なうことで費用を抑えることができるので、日常的に使って理解を深めていくことが重要です。

また、最近では SNS マーケティングの一貫として、インフルエンサーマーケティング(その SNS 上である程度の影響力を持つ一般人に自社の製品を宣伝してもらう手法)も流行っています。アプリでも、to B ではなく若年層の C 向けであれば活用できる余地があります。

Web プラットフォームへの広告出稿(インフィード広告・バナー広告・動画広告)

Yahoo!Japan や Google といった大手ポータルサイトへの広告出稿は、いつの時代も主流です。

Yahoo!Japan はサービス利用層が幅広いため、膨大なユーザー情報から自動的に最適なターゲットへ配信をしてくれるのがメリット。Google はその技術力と創造力から、サイトの中に溶け込ませるユニークな配信・表現方法などによる高い視聴効果が期待できます。

特定の媒体への広告出稿(バナー広告、あるいは記事・動画などコンテンツ型)

自社のアプリの見込み顧客が多そうな Web 媒体に直接依頼して、バナー広告や記事広告を出すという手段です。ある程度の費用が必要になり、費用対効果が 100% 明確ではなくなるので、どちらかといえばマス広告に近い施策です。

メリットは

  • 特定の属性の見込み顧客が集まっている場を狙って広告を出せる
  • (コンテンツ型の場合)アプリの価値やメリットを伝えやすい
  • (コンテンツ型の場合)Web 上にずっと残る

iOS/Android アプリの場合は、単純にバナーからアプリストアに飛んでもらってもインストールしてもらうまでに壁があるため、コンテンツで利用メリットをしっかり伝えた上でストアに誘導する記事広告は単純な接触数では測れない効果もあります。

また、最近では「インフルエンサーマーケティング × コンテンツ型広告」の構図で、人気 YouTuber にアプリを実際に使ってもらうという動画広告コンテンツにも注目が集まっています。

オフラインでの広告:費用がかかるが、訴求できる層が広い

リアルでの施策は新聞・雑誌などの紙媒体やマス広告、イベント出展などが挙げられますが、

  • メリット:幅広い層に接触できる
  • デメリット:費用が高くつくが、コストパフォーマンスが判断しづらい

という点は共通しています。

iOS/Android アプリに限らず、企業の宣伝・PR 施策は年々 Web が優先されてきています。しかし、依然としてオフラインでの宣伝効果は無視できない(≒Web には限界がある)ため、事業を拡大するフェーズでは避けて通れないものです。

紙のチラシ

Web・SNS が普及している現代でも

  • 新聞への折り込み広告
  • 住居へのポスティング広告
  • 街頭で配布するティッシュの広告

といった紙のチラシ・ビラは多くの企業に使われています。

※実店舗を展開されている企業様の店舗内チラシは後述します

iOS/Android アプリの宣伝という意味では、プラットフォームを目指すようなサービスとは親和性が高くないですが、地域密着の店舗アプリや特定業界・セグメントに対するアプリであれば検討の余地はあります。

他のオフライン施策に比べると

  • 接触する対象をある程度まで選べる(特定地域のみなど)
  • QR コードを読めばアプリストアに誘導できる(迷わない)
  • 手元に残るので、クーポンのお得さや操作方法などをマニュアルのように伝えられる

というメリットがあります。特定地域への広告配信は Web でも可能ではありますが、当然ながら精度はオフラインのほうが高くなります。

交通系広告

交通広告には、バス車内のシール広告から電車の中釣り広告や都心の駅構内にある大きな看板まで幅広い広告枠があります。

こちらも地域に密着したビジネスとは親和性がありますが、

  • Web に比べると契約期間(掲載期間)が固定される
  • iOS/Android アプリで複雑なアクションをし慣れている層ではない

ということは念頭に置いておきましょう。

イベント出展

B向けであれば最新技術・トレンドの見本市のようなイベント、C向けであれば顧客が集まるようなイベントに協賛し、ブースを出展して来場者に直接アプローチするというやり方もあります。

ただし、アプリの場合は会場で初めて知ったという人にその場でインストールしてもらうというのはかなりハードルが高いです。ですので、出展料に見合う PR 効果を出すには事前準備がとても大切になります。

マス広告(新聞・テレビ)

広告費の桁が変わってきますが、事業規模が拡大したときにはマス広告も重要になります。

サラリーマン向けであれば新聞広告、主婦や学生向けであればテレビ CM などを使うことで、より多くのユーザーを獲得できます。ただし、Web 広告とはまた違った独自のノウハウが必要なため、テレビ CM を打った際には大きな効果が出る場合も効果が出ない場合もあります。

無料で効果的にアプリを宣伝する方法はあるのか?

広告やイベント出展ではある程度まとまった予算が必要になるため、時期によっては動けない場合もあります。そこで、広告費用をかけずにアプリのインストールを促す手段を考えてみましょう。

前提:Web 広告は効率が悪くなる?

オフライン広告のデメリットと Web 広告のメリットが浸透した結果、ここ数年はアプリ広告においてもまず Web を中心にインストール数を伸ばして事業を成長させるという考え方が主流でした。

しかし、SNS広告の平均CPCがここ3年で約2倍に高騰しているため、新規獲得やリピート促進を Web 広告に頼るのは事業モデルとしてリスクがあるといえます

もちろん広告が必要なくなるわけではありませんが、これまでの宣伝施策を考え直すタイミングにはあるといえます。

ストック型の広告塔をつくる

オンライン/オフライン問わず、そもそも広告というものは繁忙期になると競合他社も動くため、単価が高くつきがちです。そこで、1 件あたりの獲得コストをかけずに自然に認知・DL してもらえるプラットフォームも必要になります。

数年前までは新規で Web メディア(オウンドメディア)を立ち上げる企業が多かったのですが、最近では事業や会社の Web サイトそのものに記事コンテンツを増やすことが多く、企業ブランド・実店舗・Web サイト・アプリを総合した Web を構築するのがトレンドです。

また、(アプリの、というよりは)自社やブランドの SNS アカウントを育てるという選択肢もあります。

  • Web サイト:スキルと投資が必要だが、検索流入でコンスタントな集客ができる
  • Twitter:スキルが必要だが、お金をかけずにフォロワーを増やすこともできる
  • Instagram:数字は伸びづらいが、ロイヤルカスタマーをつくる余地がある

という特性を把握し、自社に合ったものを育てておくことでアプリ事業を伸ばしやすくなります。

もちろん、これらの手段はすべてアプリ広告と同様に初期投資+運用コストがかかるものですが、ペイド(都度の出費)だけでなくストック型のアプリインストール促進手段もあるほうが、トータルでのコストは安くなることが多いです。

オフラインのストック型=実店舗でのチラシ配布や接客も重要

D2C ビジネスへの再注目、そして新型コロナ問題もあり、小売業のトレンドとして「実店舗に依存する時代ではない」という意見も聞かれるようになっています。

とはいえ、EC モールが発達した結果として、実店舗の効果が再注目されてきたという面もあります。

最も効果のある広告は「店」
消費者調査をすると、今最も効果のある広告は「店」であることがわかっている。ユニクロが海外進出時に、最も地価の高いところに、最もでかい売場を作る、あるいは、最近であればユニクロパーク(横浜)や原宿にポップアップストアを建てるのは、売り目的もあるが、実はブランディングの一環であり広告なのである。

多くの消費者が見るのは、楽天やAmazon、ZOZOなどのモールだ。そこではAIが、「それを買うなら、もっと安い商品がありますよ」とレコメンドする。消費者は、そもそもブランドにロイヤルティなど感じていないのだから、安い方をポチって終わり、なのである。

中間〜やや高い価格帯の商品は、どこかのリアル店舗で一度反応し、頭に残像がある商品をECで買う。最初からECで商品に出会い、中間〜高額価格帯商品を買うなどということはない。
引用:アパレルのEC化率が高まるほど、ユニクロに完敗する明快な理由

実店舗には、iOS/Android アプリの宣伝という意味でも効果があります。

アプリの機能・ダウンロード用の QR コード・お得なクーポン情報などをまとめたチラシを配布するだけでも一定の宣伝効果がありますし、もし対面で時間をかけて接客・案内ができる場合は、その場でインストール・初期設定をしてもらいながらプッシュ通知についての説明を済ませておくという選択肢も出てきます。

アプリ事業は、単にインストールしてもらうだけでは不十分であり、「プッシュ通知を許可してもらう」「機能・操作を理解してもらう」「会員情報や決済手段を登録してもらう」という行為はとても重要です。しかし、すべてをアプリ内メッセージやチュートリアルなどオンライン上で完結させるのは難しいものです。

もちろんアプリの宣伝費ではなく別のコストがかかりはしますが、実店舗での接客には、アプリ特有のハードルを超えやすくする効果も期待できるのです。

レビューサイトやメディア、ブログにアプローチする

iOS/Android アプリ単体での事業に限定されますが、広報・PR という視点では、自社のアプリに興味を持ってくれそうな Web サイトの運営会社・個人にコンタクトを取り、レビュー記事を書いてもらえないか打診するという手法もあります。

掲載された際の広告効果はサイトの影響力によって大きく差が出ますが、公開したばかりでまったく Web 上に情報がないというフェーズでは積極的に依頼することをおすすめします。

注意点としては、宣伝を依頼する側にとっては “無料での PR 施策” ではあるものの、記事を書くとなれば相手にとっては人件費がかかるということ。「面白い記事を書いてもらうことで、相手のサイトに魅力的なコンテンツを提供する」という Win-Win な関係性を築けるように心がけましょう。

iPhone/Android アプリを一人でも多くの人にインストールしてもらうための宣伝方法まとめ

  • App Store や Google Play にアプリを公開しただけでは顧客に届かないので、各企業に PR の努力が求められる
  • 基本は「まずは Web で、一気に拡大する際にはマス(オフライン)へ」
  • Web 広告のコストは年々高騰しているので、依存しすぎるのはリスク
  • 実店舗でのチラシ配布や接客もアプリ事業にとっては重要
  • 自社の Web サイトや SNS アカウントが強いとアプリのダウンロードも誘導しやすい

すべての手法で PR を行なうのは予算や人件費の問題で難しいですし、自社のアプリにあわせた戦略の設計が重要です。

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