合同会社バックアップ

Interview

社員インタビュー

「期待よりちょっと上をいく」 フルリモート×非同期で働くエンジニアの流儀(BackApp 社員紹介 Vol.2)

topimage

<メンバープロフィール>
大学在籍時にAndroidアプリを作成してアプリ開発に興味を持つ。
IT企業に就職後、iOSエンジニアとして自社サービスやBtoBtoCのアプリの開発などに携わる。
2018年頃よりBackAppに参画し、子育てと仕事を両立する日々を送っている。

──小川さんは在籍して 5 年ほどになりますが、最近はどんな業務をされているんでしょうか?

小川:最近は自社サービスからは一旦離れて、映像メディアアプリだったり、システム基盤を作る話だったり、受託の開発をメインにやっています。

──iOS のスペシャリストとして、受託事業を支えてくださっていますよね。

小川:最近、BackApp で仕事を始めてから 4〜5 年でどれくらいのアプリに関わってきたのか数えてみたんです。すると規模が小さなものまで含めると 60 件以上あって、驚きました。

もちろん規模の大小に関わらず自分の仕事をこなさなければいけない責任はありますが、たくさんの・様々な業種のアプリ開発に携って経験が積める点はアプリ特化の制作会社の魅力ですよね。

また、最近は「PASTA」という自社のプラットフォームも立ち上がって、これから伸ばしていくところだと思うので、多少なりとも貢献していけたらいいなと思っています。

──iOS エンジニアの小川さんから見て、「ローコード開発プラットフォーム」である PASTA はどんな印象ですか?

小川:最近だとノーコードがトレンドになっている印象ですけど、ローコードのほうがアプリ開発とは相性がいいんじゃないかと思います。

「アプリ事業をはじめてみたい」という企業の場合、いきなりフルスクラッチで何千万円もかけるのは現実的ではないですけど、完全にノーコードで作るよりはローコードのほうがさまざまな面で融通が効くのではないかなと。

「毎日のランチ代を稼ぐための副業」から長い付き合いへ 

──最初は週末メインの副業からの参画だったそうですが、BackApp に来たきっかけは何だったのですか?

小川:最初に BackApp と出会ったのは、お小遣いを稼ぐために副業先を探し始めたことがきっかけです。

当時は渋谷の会社で正社員として働いていたんですが、毎日近隣のお店にランチを食べに行っていて、月に数万円の出費になっていました。家計簿アプリを夫婦で共有していたので、妻から「これ何?」「減らせないの?」と突っ込まれまして(笑)。

──冷静に計算するとかなりの金額になりますよね(笑)

小川:それで、ランチ仲間だったフリーランスの方に「外食は週 2 日程度にしようと思いまして…」と打ち明けたところ、「節約するのもいいですけど、お金を増やすって方向で努力するのもいいんじゃないですか?」と言われたことが大きく影響しました。

──「節約するより稼ぐ」というのは、フリーランスらしい思考ですね。

小川:会社員からすると、まさに “寝耳に水” でした。そこで彼が仕事を請けていた BackApp を紹介してもらって、週 1 日程度の副業としてタスクを振ってもらうようになりました。

最初はランチ代が稼げればよかったので、土日や終業後に稼働する程度の副業でした。その後、独立してフリーランスになってからフルコミットになりました。

フルリモートד非同期” な働き方のおかげで、育児と仕事を両立できた

──会社員生活+副業から、フリーランスで BackApp にフルコミットするようになったきっかけを教えてください。

小川:BackApp に副業で関わり始めた頃、子供が生まれたことが大きく影響しました。

当時社員として働いていた会社でも育休制度はあったので、「子供との時間を大事にしたい」と思って検討したんです。でも、完全に仕事をしない期間が半年、むしろ 1 ヶ月でも “ブランク” ができてしまうのは、エンジニアとしては恐怖でした。

──それはエンジニアにしか分からない感覚かもしれないですね…

小川:子供と過ごす時間を作りながら仕事のペースも維持しようと思うと、働く時間と場所が問われない BackApp は相性が良いと感じました。

ただ、すぐに社員として転職ではなく、一旦フリーランスとして独立しつつ、BackApp 一社にフルコミットという形式にしてもらいました。

──4〜5 年前といえばリモートワークの求人も増えてきた時期だと思いますが、BackApp の環境と特に相性が良いと感じた部分はありますか?

小川:出社日がないフルリモートワーク、かつコアタイムがない “非同期コミュニケーション” で働ける環境は貴重だと思います。

やっぱり「この時間帯はアクティブでいてね」「アクティブ時間中はチャットに即レスしてね」というルールが存在する会社が多く、BackApp のように働く時間も自由という企業は少ない印象です。

エンジニアを守る文化があるからこそ、能動的に自分をマネジメントする必要あり

──とはいえ、今ではリモートの文化も進化してきて、働き方だけなら同じような会社も増えていると思います。それでも BackApp にずっと所属し続けているということは、他にも小川さんと相性の良い文化などがありそうですが…

小川:雰囲気として、BackApp にはエンジニアを守る文化がありますよね。想定されている稼働をオーバーするような依頼は PM がお客さんと折衝して回避してくれることが多く、“緊急” の依頼は年に一回あるかどうかです。

──PM のインタビューでは、「エンジニアが完全に非同期コミュニケーションで働けるようにするのがウチの PM の仕事」と語っていました。

小川:PM とお客さんとのやりとりを見たことがあるのですが、とても頼もしかったです。

あと、BackApp からは本当に “ちょうどいい量のタスク” が振られる印象があって。まるで、私のプライベートを覗き見されているのかというくらいです(笑)。

──エンジニアにとっては、リソースの面でも働きやすい環境ということですね。

小川:でも、働きやすいルールで適切なタスクを振ってもらえるからこそ、心理的には追い込まれている感覚でやっていることが多いです。

エンジニアって、“実装” という作業に向き合って、悩みながら乗り越えていく…という繰り返しだと思いますが、私の場合は常に「この実装ができないと後がない」という気持ちです。

なので、BackApp で働く上では、環境に甘えず、いかに能動的に自分をマネジメントできるかが重要だと思います。

エンジニアとして、父として、期待に応え続けていきたい

──社内では iOS エンジニアとしてとても頼られている印象ですが、この先やりたいことや目標はありますか?

小川:これまで通り、今まで続けてきたことを継続したいです。エンジニアとして、成果を出し続けることですね。

実際に、BackApp で働いてきた 4 年間で、子供が生まれたり保育園に通い始めたりというライフステージの変化があったのですが、フルリモート×非同期という働き方のおかげで仕事と育児を両立することができました。

だから、この先子どもが小学校にあがったり、たとえば親の介護が必要になったりさらなる変化があっても BackApp で働いていれば対応できるし、生活の変化とともに自分も成長していける環境だと思っています。

──ちなみに、エンジニアの成果というとさまざまな意見がありますが、小川さんはどう捉えて仕事に取り組んでいますか?

小川:私の場合は普段から「期待されているよりちょっと上をいくこと」を心がけています。指示された通りにコードを書く単純な作業としてこなすのではなく、コメントを追加したり、自分として何かできることを+αで出すように意識しています。

また、フルリモートで非同期のコミュニケーションが多いからこそ、技術のキャッチアップはもちろん、社内の情報も自分で集めにいく姿勢は必要だと思います。

──他に「自分をマネジメントする」コツや意識していることはありますか?

小川:実は最近、BackApp の稼働を減らして他社でも仕事をするようになったんです。

ずっと BackApp で、フルリモートで働いてきて、良くも悪くも環境に慣れてしまっていたので、今は “複業” することで新しい技術のキャッチアップや出会いなどの刺激を得るための期間にしようと考えています。

週末副業→フルコミット→他社の副業ありと、そのときの状況に応じて働き方を柔軟に変えさせてもらえるのはありがたいことです。なので、社外で得たものは何かしら本業に還元できればと思います。