何を重視すればいい?失敗しない「iPhone/Androidアプリ制作会社の探し方・選び方」について考える

ホームページをつくる際も同じですが、アプリを外注する際も「どうやって制作会社を探せばいいのか」というお悩みはよく聞かれます。

当然ながら「絶対に失敗しない探し方・選び方」は存在しませんが、アプリ制作会社の BackApp としては「注意したほうがいい点」や「考え方」ならばいくつか提示できます。

そこで、今回は iOS/Android アプリの開発を社外に委託しようとお考えの企業様 (ご担当者様) 向けに、外注時のポイントをまとめました。

Web制作・アプリ開発の外注先の主な探し方とは

サイトやシステム、アプリなどのジャンルを問わず、探し方としてはたくさんあり、

  • 知人・取引先の紹介
  • アプリ (Web サイト) 開発について調べていたときに見つけた会社に相談
  • メディアで取り上げられている会社を見て問い合わせ
  • 一括見積もりサイトを利用
  • クラウドソーシングサイトにてコンペ形式で募集をかける
  • 制作会社の名鑑・ポータルサイト類から探す
  • 「相談会」のようなイベントで知り合った企業に後日改めて相談
  • 条件を指定し、紹介・マッチングサービスを利用する

などのパターンが挙げられます。

では、このような手法でいくつかの制作会社とやりとりを行ない、企画の相談をして見積もりを取ってもらった場合、最終的な決め手はどこになるのでしょうか。

iOS/Android アプリの制作会社を選んだ際によく聞かれる理由

1. 予算

アプリ事業を始めようとしている企業様からは、費用に関する要望やご相談を受けることが多いです。「アプリ事業に関しては効果が出るかわからないから、慎重になっている」「アプリは Web サイトに比べて保守・運用コストがかかると聞いている」「まずは試しに初めてみたいので、少しでも初期費用を抑えたい」といった事情がよく聞かれます。

予算が最優先とまではいかなくても、「いい提案をもらったけど、予算の面で折り合いがつかなかった」とお見送りになるケースもあります。そう考えると、アプリ制作会社の選び方において予算・提示額の影響は無視できません。

2. 担当者の知識と態度

知人や取引先に紹介してもらった場合や、いくつかの制作会社に直接問い合わせをした場合 (一括見積もりサイトなどではない) によくある選び方です。

「見積もりや、質問に対する回答が早かった」「知識が豊富で、わからないことを教えてくれた」というように “信頼できる担当者” に出逢えたとき、「この会社なら安心だろう」という理由で決められる企業様も多いです。

3. 開発実績

成功している競合他社や業界最大手企業などが開発を委託した制作会社は、「自分たちも成功させてくれそうだ」「うちの業態のアプリで必要な UI・デザインを理解していそうだ」という感覚で選ばれることがあります。

制作会社も「◯◯業界に強い」「◯◯業界の実績が豊富」と宣伝している場合がありますので、担当者レベルではなく会社として信頼して選ぶという選択肢もあります。

こんなトラブルも…。制作会社の選び方別・「思わぬ落とし穴」

上記のような理由でアプリ制作会社を選ぶことは、決して間違っているわけではありません。ですが、より成功する確率を高めるためには、それぞれの探し方のパターンにおける「よくある失敗例」について念頭に置いておくことが大切です。

1. 費用が安かった → 安いだけだった

制作会社が開発費用を安く抑えるということは、かける労力も抑えるということです。

もちろん、効率的にプロジェクトを進め、数をこなしながら品質を保っている企業もあります。ただ、テンプレートをそのまま使うことしかできなかったり、プッシュ通知の配信が限定的 (全ユーザーに一括送信のみなど) だったり、ユーザーの行動情報が取得しきれなかったりすることもあります。

過去にシステム・アプリ開発を外注した企業を分析した調査データ(アイティメディア株式会社調べ)では、「納品されたアプリの品質が低い」という不満の圧倒的な多さが明らかになりました。

参考:データで分かる「失敗しない開発会社の選び方」――開発会社への不満第1位は……?

もちろん、納品物の完成度は開発が始まる前のコミュニケーションなどにも影響されますので、「予算が安い制作会社は危ない」ということではありません。ですが、予算と品質のバランスを意識することは大切といえます。

2. 担当者が好感触だった → 結局、開発現場から反対意見が出た

レスポンスの早さや提案力など、アプリ制作会社にお問い合わせをしたときの窓口担当者は人それぞれです。

たとえば、技術的な知識がまったくない営業マンだと、「こういうことはできますか?」「こういうことをした場合、見積もりはどれくらい変わりますか?」といった質問に対する返答を間違えてしまうこともあります。

結果として、制作会社の開発チーム内で「こだわりは理解できるけど、この仕様は (予算内では) 実現できない」となり、費用も納期も変わってしまうというような事態にもなりえます。

参考:「そのこだわり、本当に必要ですか?」制作会社が考える、スマホアプリのデザインの作り方

3. 実績が豊富だった → 一部のみの担当だった、メンバーが退職済だった

制作会社の実績ページやパンフレットからは、その会社が「何をどこまでやったか」はわからない場合もあります。大手企業の大規模なプロジェクトなどの華々しい実績が気になった際は、担当箇所も確認しておくと良いかもしれません。

さらに、開発の大部分を担当していた場合でも、そのプロジェクトのメンバーが自社の案件も再び担当してくれるとは限りません。すでに他社の案件に割り当てられていたり、退職していたりする場合もあります。

また、パッケージサービスの “導入企業数” も鵜呑みにするのは危険といえます。広告費をいくらかけたかというデータまでは表に出てきませんので、口コミで広まったのか広告でまず実績を広げにいったのかという企業戦略までを踏まえて判断する必要があります。

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コンペ(入札形式)やアイミツ形式での外注先選び、そのメリットとデメリット

クラウドソーシングサービスや一括見積もりサイトの普及により、複数の制作会社に同時に問い合わせすることも簡単になっています。アプリ事業の経験がない場合は、複数社からの具体的な提案を受けることができるのはメリットとなります。

ただ、アプリ開発の外注に関しては「簡単に要望を聞いた程度では、100% 正確な見積もりは出せない」という問題があります。

かなり細かくドキュメントを用意したならともかく、ざっくりとしたイメージで見積もりを取った場合、制作会社それぞれが違う完成形を描いています。そうなると、単に想定する労力の違いが見積もり金額の差になってしまいます。

参考:iPhone・Androidアプリの見積もり金額はどう決まる?外注・委託時の開発費の相場と値段の内訳とは

また、アイミツ形式の選び方では、どうしても “費用” に目がいきがち (試作品をつくってもらえるわけではないので、他に比較できるものがない) という部分もデメリットといえます。

では結局、失敗しづらいアプリ制作会社の探し方とは?

アプリ開発においては、

  • 「絶対に失敗しない選び方」は存在しない (探し方ごとの失敗事例がある)
  • 予算は「ボーダーライン」を決めるならいいが、固執するとリスクもある
  • (営業) 担当者と話がまとまる=開発がその通りに進む、とは限らない
  • 開発会社の「実績」は字面通りに受け取れるものではない

ということをまず念頭に入れておくことをおすすめします。

アプリに限らず、外注先の制作会社を選ぶということは就職・転職活動と似ている部分もあると思います。「給料が高いから (→昇給・賞与が低かった)」「リクルーターや面接担当者が優しかったから (→現場はまったく違う雰囲気だった、決め手となった社員が退職していた)」といった理由で就職先を選ぶことが必ずしも成功につながるわけではありません。

当然、我々制作会社からしても「うちに任せていただければ絶対に安心です」と言えるわけではありませんので、ぜひ複数の会社から具体的な話を聞いてみてほしいと考えています。特に外部委託の経験が浅いうちは、じっくり考えることで信頼できる外注先の条件が見えてくるのではないかと思います。

BackApp でも見積もりや企画の相談を承っております。テンプレート的に量産しているわけではないので、最初から「とにかく費用を安く抑えたい」というご相談には応じかねます。「アプリを通してお客様のビジネスを成功させる」ことを目標としているため、アプリ事業をやる目的から整理して仕様を決めていきたいという場合はぜひお気軽にご相談ください。

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