Archive for 1月, 2018

スマホアプリの公開後にかかる費用とは?リリース後の保守運用・メンテナンスコストを想定しておこう

アプリの費用、相場観を考える際には、“開発” のためのコストに目がいきがちです。

しかし、アプリ事業は公開してからが本当の勝負の始まり。維持するにも、バージョンアップをするにも、当然ながらコストがかかります。

そこで、今回はアプリの企画段階で「公開後のためにはどれだけ予算や人員を確保しておくべきか」という視点が持てるよう、アプリ公開後にかかってくる運用コストの種類と考え方をご紹介します。

開発コストの記事でも書かせていただきましたが、制作会社が「うちが考えているアプリだとどれくらいの費用になる?」という見積もりを求められたとしても、完成系のイメージを正確に共有できなければ、金額はアテにならなくなってしまいます。ですので、費用の種類と考え方を知っていただくことで、アプリ事業のチーム内である程度の想像ができるようになることが一つのゴールではないかと考えています。

アプリを運用している限りは毎月かかるサーバー代

運用コスト:毎月定額(Web サイトを運用中であれば目安にはなる)

Web サイトと同様、スマホアプリもインターネット上にデータベースを持つわけですので、当然ながらサーバー利用料は毎月必要になります。

サーバー代は基本的に規模(ユーザー数)に応じて値段が上がるものなので、小規模なアプリであればあまり大きな金額にはなりません。しかし、順調に成長したときには素早く増強の判断を下し、コストをかけていく必要があります。

また、大規模な広告キャンペーンを始めた場合やメディアに取り上げられたときなどに増強が求められるのは Web と同じです。特にアプリは既存顧客と良い関係性を築くことが目的になることが多いので、サーバーのダウンには気をつけたいところです。

iOS/Android それぞれでの追加開発・保守・メンテナンスの費用

運用コスト:アプリの規模(ユーザー数や機能数)に応じて頻度が上昇

ごく限られた用途のシンプルなアプリであればあまり必要ないかもしれませんが、ほとんどのアプリは公開後、ユーザーからのさまざまな要望が届きます。

ユーザーが普段使っている他のアプリに比べ、「探しづらい」「待ち時間が長い」といった動作面での不満があるかもしれません。そして、もしかすると企画会議の段階で「これは必要ないんじゃないか」と切り捨てた機能が、ユーザーにとって「何故ないのか」「ないと困る」ものだったかもしれません。

さらに、自社のスタッフが誰も使っていない、あるいは開発チームで事前に動作テストをしていなかった Android 端末でのみ、クラッシュなどのバグが発生しているかもしれません。

どれだけ経験を積んでも、新規サービスは出してみなければユーザーの声がなかなか予想できないものです。このような事態に備えるため、アプリの開発後も自社あるいはパートナー企業に、追加開発ができる体制を整えておくことが重要です。

ですので、アプリ公開後の運用コストの中には欠かさず、アプリの規模に応じた “追加開発・メンテナンス費” も見積もっておきましょう。iOS と Android で開発言語が異なるため、エンジニアを一人雇えばすべて対応してもらえるわけではないということも念頭に入れておきましょう。

iOS/Android 自体のアップデートに要注意

追加開発と似た項目ですが、こちらは保守・メンテナンス作業の規模が大きくなりがちで、回避することが難しいものです。

私たちが開発するアプリと同様、スマートフォン自体も、より便利になるように Apple 社と Google 社によって定期的に更新されています。

ですが、OS がアップデートされると、今まで問題なく動いていたアプリに予期せぬ不具合が起きることもあります。iOS のアップデートによって不具合が起きた場合は、アプリユーザーの多くが影響を受けてしまうため、素早く対処することが求められます。

今までの主要なアップデートの歴史は

iPhone, iPad

  • iOS 9.0 (2015 年 9 月)
  • iOS 9.2 (2015 年 12 月)
  • iOS 10.0 (2016 年 9 月)
  • iOS 10.1 (2016 年 10 月)
  • iOS 11 (2017 年 9 月)

Android

  • Android 4.1 – Jelly Bean (2012 年 7 月)
  • Android 4.4 – KitKat (2013 年 10 月)
  • Android 5.0 – Lollipop (2014 年 11 月)
  • Android 6.0 – Marshmallow (2015 年 10 月)
  • Android ...
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スマホアプリ開発に慣れないうちはメリットが大きい!開発前には「ペーパープロトタイプ」を作成しよう

アプリを開発する際、“事前準備” はどこまで済ませていますか?

もしパンフレット・冊子や Web サイトの作成経験がおありなら、ある程度 “チェックリスト” のようなものはお持ちかもしれません。

iPhone/Android アプリに関しても、社内外の開発者と共に企画を立てる際に担当者(マネージャやディレクター)がどこまで具体的に完成形をイメージできているかは、コストや品質に大きな影響を与えます。

そこで、今回はまだあまりスマホアプリの経験がないという方向けに、Google などもおすすめしている「ペーパープロトタイピング」という工程をご紹介し、準備を順調に進めるためのお手伝いができればと思います。

アプリ開発で重要なペーパープロトタイプとは(ワイヤーフレームとの目的の違い)

やることは、「紙とペンでアプリの試作品をつくり、実際に操作しながら使いやすさを確認すること」です。「紙(ペーパー)で試作品(プロトタイプ)をつくる」ということなので、言葉の意味はシンプルです。

「紙でアプリをつくっても、操作できないから意味がないのでは?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。ですが、紙芝居などの形式を使って、しっかり動くものをつくることがポイントです。

Web サイトを制作または外注するときに “ワイヤーフレーム” をご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。ペーパープロトタイプは同様の作業のスマホ版・アプリ版というイメージを持たれることもありますが、意味は異なります。

ワイヤーフレームは画面上に表示する要素の位置関係や大きさを表現するものですが、ペーパープロトタイピングは、画面の中を整理するのではなく “実際に使ってみること” が目的です。

Web サイトは「ページを読んでもらうこと」自体が目的になることもありますが、アプリではその先のアクションが発生するかどうかが重要になります。ですので、画面内が整理されていることだけではなく、そのページから先へとスムーズに動作するデザイン(UI/UX)を考えぬく必要があるのです。

理想的なサンプルから学ぶ、ペーパープロトタイピングのやり方

ペーパープロトタイピングの流れや方法については、スマホアプリのプラットフォームである Android を開発している Google も、教材となる動画を公開しています。

画面一つひとつのスケッチ自体は、ワイヤーフレームを作成するときと変わりません。つくったことがない場合、社内に Web ディレクターやデザイナーが在籍していれば、一度協力してもらうことをおすすめします。

参考:HP作成の初心者でワイヤーフレームの作り方をよく知らない人へ

一つのポイントは、動画の 3:21 からの部分です。スケッチを “パーツごとに” 分解して作成することで、タップしたときに画面が遷移するだけでなく、隠されていたウィンドウが開いたり、ポップアップが出てくるといった動きまで再現しています。このような動きは文章で指示書をつくっていても伝わりづらいため、開発者に正しく指示を出したい場合は重要です。

そしてもう一つのポイントは、4:23 からの部分です。スケッチと画面をタップする指を静止画で撮影し、紙芝居のように連続で流すことで、まるで本物のアプリを操作しているかのような動画を作成しています。実際に一人のユーザーがアプリを操作している一連の流れを把握できれば、ペーパープロトタイプは成功といえます。

結局、紙でこんな立派なプロトタイプをつくるメリットって?

実際にペーパープロトタイプを作成しようとすると、「アプリを開発する前なのに、こんなに時間と労力をかけて、果たして意味があるの?」と思うかもしれません。

ですが、アプリを開発する前に “検証” ができることは、大きなメリットになるのです。ゲームエンジン「libGDX」を開発した現役プログラマーである Mario Zechner 氏は、著書の中で “The pen is mighter than the code. (ペンはコードより強し)” と記しています。

もし、アプリが一通りできあがってきたときに「やっぱりこの画面でここをタップしたときにはこっちの画面に行ってほしい」といった修正希望点が出てきたとしたら、どうなるでしょう。

紙の上の話であれば描き直すだけで済みますが、デザイナーにデザインイメージを制作してもらってから、開発者にプログラムを組んでもらってからになると、修正のためのコストが跳ね上がります。

もちろん、企画・要件定義がうまくできていれば、大きな修正もなくアプリをそのまま公開できます。ですが、まだアプリの企画・デザインおよび開発・ディレクションの経験が浅い場合は、ペーパープロトタイピングをしたほうが最終的なコストは低くなる “確率が高い”、といえます。

iPhone/Android アプリの開発では、企画を考えているうちに「こんな機能が必要だ」「これもできたほうが便利だ」「競合と差別化するためにはこういう要素も必要では?」と、MUST の機能だけでなく、BETTER の機能まで入ってきます。

たとえば、買い物途中での離脱を防ぎたい EC アプリで、「どの商品が人気かわかるほうがいい」「商品のレビューもすぐに見られるほうがいい」「最安値や在庫情報なども見せたい」という風に選択肢を増やしたとします。

しかし、実際にアプリの中に落とし込んで操作してみると、「この画面にたどり着いた時点では、やることは一つしかないな」「ボタンがたくさんあると、かえって見づらいな」と感じるかもしれません。前後の動作を考慮したユーザーの目線で優先順位を実感できれば、コスト面でも品質面でも大きなメリットがあるといえます。

まとめ:スマホアプリのデザイン・品質を上げるペーパープロトタイピングとは

  • 言葉の意味としては「紙でつくったアプリの試作品を実際に操作して確認する」こと
  • ワイヤーフレームは「画面のデザイン確認」、ペーパープロトタイプは「動作のデザイン(UI/UX)確認」の目的で作成する
  • 机上の議論で増えがちな「優先順位の低い機能(選択肢)」を絞ることで、デザインが洗練される
  • ペーパープロトタイプの時点でデザインを修正するほうが、最終的な開発コストも抑えられる
  • 少なくとも iPhone/Android アプリの経験が浅いうちは、やるメリットは十分ある

アプリ開発を手がける BackApp では、上記の意味もあって企画段階でのペーパープロトタイピングをおすすめしております。ご不明点などがありましたらぜひ一度お気軽にご相談ください。

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「機能」ばかり考えて「デザイン」が疎かになっていませんか?アプリ開発の中で売上に与える影響とは

今まで Web サイトや iPhone/Android アプリを外注しようとしたとき、見積もりに書かれている「デザイン費用」の金額を意識されたことはありますか?

最近ではクラウドソーシングが盛んになり、名刺やロゴのデザインも “格安” で発注できるようになっています。その文化に慣れてしまうと、「デザインに高い費用をかける意味とは?」と疑問に思いがちです。

そこで今回は、「制作会社やプロのデザイナーがデザインにこだわる理由・意図」について、実例も交えながら簡単にご紹介したいと思います。

優れたデザインによって、商品の魅力が増すことも

スマホアプリ開発に限らず、デザインは「いくら予算をかければいくら返ってくるのか」という金額換算がしづらく、予算を組むにも苦労します。最近では安く外注できる手段も増えてきたので、機能開発に予算を注いだほうがいいのではと思うこともあるかと思います。

しかし、素人には気づかない “デザインの違い” が、製品の売上に大きな影響を与える場合もあるのです。

試したり効果を測定したりすることが難しくはあるのですが、Web サイトやアプリ、商品のロゴや POP にしても、デザインを変えたときに顧客の反応のどこかが大きく変わることは珍しくありません。

特に Web やアプリは効果測定が比較的やりやすいというメリットもあるので、感覚的な仕事というイメージが強いデザインも、論理的思考・ビジネス思考が求められる場面が増えてきています。

スマホアプリ開発の場合は、短期的な売上よりもファンに対する価値の提供

良いデザインはもちろん短期的な売上にもつながりますが、短期的な売上であれば、広告・PR 企画のほうが適しています。
メディアや EC といった領域でも、一般的に「Web は広く浅く、アプリは狭く深く」という風に区別されています。

やはり、企業が自社アプリを持って成功した際の最大のメリットは “製品やブランドのファンをつくる” という長期的なものではないでしょうか。

例えば、ドイツ車メーカーのアウディでは、デザイナーに「売れる車をつくれ」とは指示しないそうです。

日産とアウディで仕事をしてみて、いろいろな違いに気付かされました。まずディレクターの考えがまったく違う。例えばアウディ時代、ワルター(・デ・シルバ)からは日産時代に言われた「売れるクルマをつくれ」というようなことは一度も言われませんでした。皆、とにかく美しいデザインを描くことに努めていたんです。野望もあったと思う。彼とA6、Q7、A5、A7などで一緒に仕事をしましたが、売れるかどうか考えたことはありません。もしも日本メーカーのデザイナーが”売れるためならなんだってする”と考えて仕事をしているとしたら、真逆と言いたいです。

引用記事:http://toyokeizai.net/articles/-/179917?page=2

車という製品は長く使うものですし、買い換えるときも同じメーカーで買ってもらいたいものなので、企業にとっては “ファンをつくる” ことが重要になります。そのデザインを担当する人間には、かなりの専門的なスキルが必要になるのでしょう。

UXデザイナーは、売ることを考えてサービスを考えてはいけないのです。売るために作ろうとすると売れるものは作れません。

引用:https://uxdaystokyo.com/articles/marketing-vs-ux/

アプリも、“優良顧客を増やしたい” という目的で開発されることが多く、自動車に通ずるものがあります。

事実、最近では、App Store が「テンプレートを使用して制作されたアプリを排除する」という方針を打ち出して大きな話題を集めています。この件は今後どうなるか注目ですが、将来的にはデザインを軽視しているアプリ、いくつかのパターンを使いまわしているだけの制作会社は不利な面が増えていくのかもしれません。

ですので、アプリは開発前に「どんな機能をつけることでビジネスに貢献するか」をハッキリと定義するマーケティング視点と、開発中の「どうしたらユーザーに愛されて、長く使ってもらえるか」というデザイン視点の両方が大切になるのです。

Google Play や App Store のレビューを見れば売上の予測も?

では、開発した自社アプリのデザインが優れているか、あるいは外注するために企業のデザイン力を判断するには、どうすればいいのでしょうか。

もちろん直接ユーザーに聞き込みを行ったりアンケートを取ったりという手段もありますが、アプリの場合は、アプリストアの公開レビューの点数や口コミの内容も大きな参考になります。

アプリのレビューは、ポジティブな意見もネガティブな意見も「レビューを書きたくなるような体験をしたときに書く」というユーザーが多いという調査結果があります。

参考:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

もちろん、コンテンツ面や機能面など、デザイン以外の部分が評価を大きく左右することもあります。

しかし、もし「使いやすい」「かわいい」といったコメントが多くつくようであれば、アプリの起動頻度やアプリ経由での実行動にも期待が持てるはずです。逆に「使いづらい」「必要な情報が探しづらい」という声が多ければ、アプリの存在意義が問われます。ですので、前者のようなユーザーを増やすことで、“ファンをつくれているか” という指標の目安になりますし、アプリ経由での売上、そして事業自体の売上にもつながります。

また、余談ではありますが、アプリストアに公開されている評価自体が、新規顧客の判断に大きく影響を与えるというデータもあります。もしまとまった予算を確保して広告を出しても、レビューの点数が低いと「広告を見たときはいいと思ったけど、やっぱりやめようかな…」と躊躇するユーザーも増えてきます。使いやすいデザインを生み出してアプリストアのレビューを高く保つことは、短期的にも長期的にも売上に影響を与えることでしょう。

「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

iOS/Android アプリの制作会社が考える「デザインの価値」まとめ

  • デザインは人間の感覚、「商品を評価する」感覚にも影響を与える
  • 短期的な勝負の広告キャンペーンはマーケティングが、長期的な勝負のアプリはデザインの重要度が高くなる
  • 流行りのパターンをベースにすることは良いが、そのまま使い回すだけの会社・アプリはリスクも?
  • レビューを書いてくれる程度のファンを増やせるかどうかは、デザインの良し悪しの指標の一つ
  • アプリストアのレビューが低くなると事業に即時マイナス影響
  • プラスの影響はすぐには見えづらく、長期的な目線が重要

極端な話、ひたすらワンパターンな格安アプリを量産している会社でもなければ、見積もりの中の「デザイン費」が高いか安いかはそう簡単には判断できません。しかし「デザインが何故重要なのか」を理解し、「安くデザインしてくれる知り合いがいるから、機能さえちゃんと実装されれば…」と考える前に、もう一度アプリをつくる目的を思い出していただければと思います。

BackApp では、お客様とのお打ち合わせの際に「どんな画面構成のアプリになるか」をイメージしやすくなるようなサンプルをお見せすることも可能です。ご不明点などがありましたらぜひお気軽にご相談ください。

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「そのこだわり、本当に必要ですか?」制作会社が考える、スマホアプリのデザインの作り方

アプリを開発するとき、すべてを制作会社に外注せずに作業を分担するケースもあります。企業によっては「エンジニアはいないけど、デザイナーは社内にいるから」と、デザインは自社でやりたいということもあるでしょう。

もちろん、社外の人間よりは自社の風土をよく知っている社員にデザインをしてもらったほうが、アプリの仕上がりも自社らしくなるはず。

ですが、出来上がったデザインイメージで開発を進めてもらおうと制作会社に渡した際、思わぬトラブルが起こることもあるのです。

そこで今回は、「デザイナーは社内にいるが、アプリの経験はない」という企業様向けに、まず押さえておきたい iOS/Android アプリのデザインの作り方、および進める上での注意点をご紹介いたします。

iOS/Android アプリの経験がないときにやりがちな失敗をまず防ぐ

アプリのデザインの作り方としては、まず iPhone/iPad/Android についての理解を深めることが重要です。

極端な事例ですが、たとえば iOS 端末を想定し、画面の下部にアプリのメニューバーを置くデザインラフをつくったとします。続けて Android アプリも開発しようとした際、「頑張ってつくったから」と、iOS のデザインをほぼそのまま使おうとしたとします。

しかし、Android は画面の下部に独自のナビゲーションメニューが固定されているので、iOS のデザインをそのまま使うとメニューバーが二重になってしまい、とても見栄えが悪くなります。こういった “明らかに違和感がある” デザインはストアの公開レビューなどにも悪影響を与えるため、避けたいところです。

次に意識すべきは、「紙に描いたデザインがそのまま実装できるわけではない」という点です。

Web やアプリの開発は、デザイナーから受け取ったデザインイメージの通りにできるわけではありません。ですので、Web の経験がないグラフィック系のデザイナーがイメージを作成した際は、技術的に実装できない部分や、実装はできるもののかなりのコストがかかる部分がどうしても出てきます。 そうなると何度もデザインの修正・すり合わせが必要になったり、見積もりを作り直す事態になったりします。

そして、Web サイトのデザインを経験している人でも、アプリのデザイン経験がないとトラブルが起きることはあります。

Web サイトのアプリ化に近いハイブリッドアプリであれば似た感覚で進めることができますが、ネイティブアプリは別物です。その際は、ネイティブアプリで実現できる画面構成やアクションを理解しておく必要があります。

さらに開発に近い専門的な話になりますが、Android は画面の解像度が異なる端末でも均一に見えるように db という仕組みが使われているため、デザイナーが普段通り px(ピクセル)単位でサイズを指定していると、開発の現場が混乱してしまいます。また、マージンに関しては Web のようにパーセンテージで指定することができないため、固定の数値を指定しなければならないといったルールもあります。

デザイナーが納品するファイルのリスト・形式・フォーマットは BackApp の事例として下記の記事にまとめてあります。ぜひご一読ください。

手間はかかるが、iPhone/Android アプリは特にデザインが重要

別の記事で詳しくご紹介させていただきましたが、経験が浅い際のデザインの作り方・進め方を語る上で、まず「どんな風に動くアプリになるのか」を複数枚の紙に描いて表してみる ”ペーパープロトタイピング” は欠かせません。

参考: デザインを洗練させ、アプリの売上を高める!開発前には「ペーパープロトタイプ」をつくろう

特にワイヤーフレームの作成経験がある Web デザイナーが社内に在籍している場合は、スマホアプリ開発の経験がなくてもスムーズにプロトタイピングができるはずです。

とはいえ、iOS/Android それぞれのルールの把握に、プロトタイプ作成——。「デザインだけで、そんなに労力をかけていられない」「大事なのはデザインよりも機能ではないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、アプリは Web や SNS とは異なり、インストールしないと観られないコンテンツです。当然、インストールしてくれるユーザーは、ある程度会社や製品・サービスに興味を持ってくれている顧客です。

アプリの目標設定としても「優良顧客(ファン)を増やす」というところに重点を置かれることが多く、デザイン・開発を “お手軽に” 済ませるとなると本末転倒になってしまうというケースも少なくありません。

アプリに限らず、良いデザインを追求するメリットは近年注目されてきており、ちょっとした修正を加えるだけで売上にプラスの効果があった事例などがよくシェアされています。もしデザインを軽視する雰囲気などが社内にある場合は、そういった事例を共有してみるのも良いかもしれません。

また、2017 年末、iPhone アプリを公開する場である App Store で「テンプレートを使って量産されたアプリを受け付けない」という方針が打ち出されたことが大きな話題になりました。その後、規制を緩和する旨も発表されましたが、App Store を運営する Apple 社も、Google Play および検索エンジンを運営する Google 社も、コンテンツの “量産” を歓迎してはいないようです。

コストをかけてもこだわりやトレンドを追うか、ビジネスとして最低限の労力で抑えるか

ただ、「こんなデザインにすれば、ユーザーは満足してくれるはず」という想いからデザインや細部の UX にこだわることは、開発費用だけでなく、開発したアプリの容量や動作速度にも影響します。

たとえば、Web と同様、デザインにこだわる際に重要になるフォント。アプリでも有料のフォントや Web フォントを使うことができますが、ストアからダウンロードする際の容量や、起動したときの読み込み速度には影響を与えてしまいます。最終的な容量や読み込み速度は、こうした “こだわり” の数によっても左右されるのです。

顧客の属性によっては影響を受けないこともありますが、若年層には容量の大きいアプリ・通信頻度が高いアプリが敬遠されがちというトレンドがあります。スマホでインターネットをしている際は速度制限を恐れて YouTube を観ないでおく、新しいアプリをダウンロードしないといった声も少なからず聞かれます。

参考:若者はみんな使っている? 謎のワード「ギガが減る」とは

Web サイトでは AMP 技術の登場もあって「読み込みが速いサイトはユーザーに好感触を与える」という話もたびたび聞かれます。

ですが、作り方にはこうすればいいという正解は少なく、「自社の場合は、何を優先すべきなのか」といった戦略的思考が重要になります。アプリの開発に限った話ではありませんが、やはり “理想” ...

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ハイブリッドアプリ (webview) とネイティブアプリの違い・各メリットとは?

アプリを開発・発注する際にまず決めなければならない「ハイブリッドアプリ」と「ネイティブアプリ」、それぞれのメリットをご存知でしょうか?

特に EC サイト、ポータルサイト、情報検索サイト、来場予約サイト、社内業務管理ツールなどすでに Web サイトがある場合、既存のサイトをベースにするか、オリジナルで開発するかが悩みどころとなります。

そこで、今回はアプリ開発を検討されている企業のご担当者様向けに、まずビューワーアプリとオリジナルアプリの違いと特徴をまとめました。

「Webアプリ」と混同されがちな「ハイブリッド(webview)アプリ」とは?

いわゆる「ウェブビューのアプリ」は、基本的には Web サイトと同じコンテンツをそのままスマートフォンやタブレットのアプリ内で読み込むという仕様です。

加えて、ハイブリッドという名の通り、プッシュ通知機能、カメラ機能や位置情報取得機能など、モバイル端末ならではの機能を使って付加価値をつけることができます。重要な部分はネイティブ(オリジナル)で開発することができるので、すべてを Web サイトと同じようにつくる必要はありません。

ハイブリッドアプリが最も力を発揮するのは「モバイルサイトではユーザーに期待している行動があまり起きていない」という課題を持つ事業です。「ブラウザで行っている動作をアプリで快適に行ってもらう(Web 上のユーザーの行動の一部を置き換える)」という設計です。

たとえば EC サイトなどは「検索」「お気に入り」「購入」と、ユーザーの行動フローがシンプルですが、モバイルサイトでは使い勝手が悪いと感じているユーザーが多くなりがちです。また、業務管理系サービスも「入力」「閲覧」がメイン機能なので、Web サイトをアプリ化する形でのハイブリッドアプリとの相性がいいといえます。

参考:EC 事業を手がけるお客様へ

ハイブリッドアプリ(webview アプリ)のメリットとデメリット

メリットは「参入しやすさ」

「ウェブサイトとアプリの両方を運用するなんて、とてもできない…」というお悩みはよく寄せられますが、ウェブビューのアプリはサイトの更新がそのままアプリにも反映されます。

つまり、ハイブリッドアプリのメリットは、「運用やメンテナンスに手間をかけずに、顧客に自社の公式アプリを提供できること」といえます。事業との相性が良く、まずは堅実に事業の売上を一段階アップしたいという際におすすめといえます。

すでにサイトを運用している場合、そもそも Web サイトをアプリ化するメリットに関してはこちらの記事も参考にしていただければと思います。

参考:ECサイトや店舗検索・来場予約サイトをアプリ化する意味とは?販促・集客アプリのメリット

デメリットは「違いが出づらい、中途半端さ」

欠点としては、アプリならではの魅力、Web や SNS との違いが出しづらいことです。

機能・仕様面での最大のデメリットは「ネイティブの UI を利用できない(アプリでしかできない、独自性の高い画面をつくれない)」ということでしょう。 あくまで Web(モバイル)ブラウザではやりづらい行動をアプリで最適化するというシンプルな設計のため、ユーザーに驚きや感動を与えるほどの体験は提供しづらいです。

また、注意すべきポイントとしては、「webview アプリをネイティブ化する=作り直しになる」ということです。「まずは web アプリのような簡単なもので始めて、うまくいったらもっとアプリらしいものに差し替えたい」と考えていても、リニューアル費用は安く済むわけではないのです。

ネイティブアプリとは

ネイティブアプリとは、“ネイティブ(本来の)” という言葉の通り、アプリ内に独自のコンテンツとシステムをつくるものです。

そもそも Web サイトのアプリ化ではなく、メッセージアプリ、ゲームや加工用カメラなど、単体でサービスとしてリリースされているものを思い浮かべていただくとわかりやすいかと思います。

また、ハイブリッドアプリの開発は Web サイトの開発に似ている部分もありますが、ネイティブアプリの場合は iOS と Android でも開発に使用する言語が違います。そのため、自社事業として運用していく場合、新しい機能開発やメンテナンスをしながら運用していくには多くの優秀なエンジニアを抱える必要があります。

しかし、だからこそネイティブアプリでは Web サイトではできない斬新な体験を顧客に提供でき、自社や製品・サービスのコアなファンを生み出せる可能性を秘めています。

ネイティブアプリのメリットとデメリット

ネイティブアプリのメリット・デメリットは、ハイブリッドアプリと比較すると「ハイリスク・ハイリターン」の一言に尽きるといえます。

iOS と Android それぞれの担当エンジニアを抱えて運用しなければならない上に、アプリはインストールしなければ利用も告知もできないため、多くの場合は Web サイト(簡易的な web ビューワー、キャンペーンサイト、告知ブログなど)も同時並行で運用することになります。

つまりネイティブアプリは、webview 主体のハイブリッドアプリとは違い、開発費だけでなく運用のコストも大きくかかるのがデメリットになります。投資を回収するためにも「アプリ単体で売上が上がる仕組み」および「常に一定のインストール数を維持する PR 施策」が重要になります。

しかし、優秀なエンジニアやマーケター、プロモーターが集まった組織がネイティブアプリで成功を収めた場合には多くのファン(優良顧客)が集まり、単体で大きな売上を出すことができます。

ですので、ネイティブアプリは、ある程度の規模に成長したが頭打ちになってきたという企業か、「このアプリで世界を変えたい」という想いを持って資金調達をしながら徐々に黒字化を目指していくスタートアップ向けの仕様といえます。

ハイブリッド(webview)アプリとネイティブアプリの違い・メリットまとめ

  • ハイブリッドアプリは運用者も開発者も手をつけやすいのがメリット
  • WebView 以外に独自の機能もつけられるので、「Web サイトをそのままアプリ化しただけ」にする必要はない
  • アプリならではの魅力・価値を提供したい場合はネイティブアプリで勝負すべき
  • どちらで開発するにしても、「Web や SNS との役割の違い」「つくった後のこと」まで考えていなければ成功できない

アプリ開発においてはどうしても聞き慣れない単語が多いため、「ネイティブとハイブリッドどちらがいいのか」という枝葉の議論になってしまいがちです。

しかし、BackApp では「お客様の事業形態や状況という根本的な部分をしっかりとヒアリングしなければ、どちらが良いともいえない」と考えています。
ご不明な点などありましたら相談に乗らせていただいますので、お気軽にお問い合わせください。

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「iPhone/Androidアプリの開発・デザインは外注?社内で?」制作会社に委託するメリット・デメリット

今や、どんなビジネスをやっている会社だとしてもモバイル施策は必須となり、サイトのスマホ (タブレット) 対応やメールマガジンの配信とともにアプリの企画・開発も無視できなくなっています。

しかし、自社にアプリエンジニアがいるわけでもないし、外注するのも不安がたくさん。何より、外注してしまうとその後の運用や更新にも逐一コストがかかってしまうというのが不安に思われがちです。

そこで今回は、アプリを開発する少し前の段階として、開発を自社でやる場合と外注する場合のメリットについてまとめてみました。

「iOS/Android アプリ開発を外注した際の費用の相場や目安」に関する記事もあわせてお読みいただくと、より理解が深まるかと思います。

参考:「iPhone・Androidアプリの見積もり額が平均的に高い」と感じるのは何故?外注・委託時の開発費相場と値段の内訳とは

自社で開発チームを抱えるのが理想だが、採用・育成のコストが外注費用を超えるリスクも

アプリに限らず、Web サービス全般においていえることですが、デジタルサービスは組織としていかに迅速に動けるか、フットワークの軽さがとても大切です。

顧客向けのアプリはもちろん、社内の業務効率化アプリであっても、当然のことながら社内に開発チームがある場合、使っていく中で出てきたバグ・要望・改善点に素早く対応できることは大きなメリットです。そして、社内のチームで改善やトライを繰り返した知見が貯まっていくことは、事業や会社の将来につながります。

とはいえ、制作会社ではない一般的な事業会社に開発チームを置くには、超えなければならないハードルがたくさんあります。

アプリではなく Web でも同じことがいえますが、エンジニアやデザイナーの採用においては、数年前から

  1. 圧倒的な売り手市場(スキルがある人材は寝ていてもオファーが来る)
  2. 週5日勤務・正社員という働き方を望む人の減少(複業・フリーランス化の流れ)
  3. 人気企業への人材集中(待遇の良さに加え、成長の機会にも恵まれる)

という状況が続いています。スカウトサービスを使った一括メール送信のような手法も嫌われ、イベントや勉強会でのダイレクトリクルーティング(良いと思った人材を直接口説く)が最適な手法になりつつあります。このような採用の難易度の高さから、採用業務自体を社外に委託する企業も少なくありません。

また、良い人材を採用できたとしても、組織に定着して長く働いてもらうためにはさらに

  1. 評価制度の整備(技術力の向上具合など、売上以外の部分での評価基準の制定)
  2. 勤務規定の最適化(朝型・遅刻厳禁派と、夜型・遅刻許してほしい派に分かれがち)
  3. 勤怠管理(フリーランス・週2〜3日勤務のスタッフを使う場合)

という課題があります。

開発やデザイン系は営業系の職種のように『この数値を達成したら昇給』という制度が通用せず、CTO やマネージャクラスの定性的な評価に依存することが多いです。そしてエンジニアたちが働きやすい環境づくりにもノウハウが求められるため、モチベーションを維持できずに離職率が高くなってしまうという悩みはよく聞かれます。

ですので、事業会社の中にアプリのチームがあるという理想的な状態をつくるためには、超えなければならない課題がたくさんあります。社内でデザイン・開発すること自体にデメリットはありませんが、「外注せずにコストを抑えるはずが、デザイナーとエンジニアの採用でかなりの費用と労力がかかってしまった」「スピード感をもってまわしていくはずが、各部署で問題が起きてチームがうまく機能しない」という本末転倒な状況に陥るリスクもあることは念頭に入れておくべきといえます。

「iOS/Androidへの理解」「デザインの定義」制作会社には委託するメリットがある?

アプリ開発やその後の運用・プロモーションなどを外注するメリットは当然、社内でスキルの高い人材を採用し、定着してもらうという苦労がなくなることです。

とはいえ、今や制作会社であってもエンジニアやデザイナーの採用・定着は難しくなっています (私たち BackApp も苦労しています)。もし「せっかく発注したのに、品質の低いアプリを納品され、売上に全くつながらなかった」ということになると、外注費用以上の “負債” を抱えることにもなりかねません。

参考:
「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

また、iOS アプリは App Store、Android アプリは Google Play での公開レビューがあるため、ユーザーからのリアルな評価が誰でも見られるようになっています。制作会社が手がけたアプリを教えてもらえれば、どれだけユーザーから評価されているのか (失敗していないか) をある程度把握することができます。

以上の前提を踏まえた上で委託先の制作会社の選び方を考えると、やはり「専門家としての価値と信頼感」が鍵になるのではないでしょうか。デザイナー・ディレクター・プロジェクトマネージャなどに、自社ではなかなか採用・定着できないであろうレベルの人材がいれば、(有名な会社ほど相場は上がりますが)外注するメリットは出てくると思います。

見るべきポイントとしては

  • iPhone/Android の最新バージョンまで対応した実績がある
  • 初歩的なミス・不具合によってネガティブな公開レビューがつかないような品質管理体制が整っている

などが挙げられます。スマホアプリは一度ネガティブな評判がつくと回復にコストがかかるため、「開発者としてやるべきことをしっかりやれている」ということは重要なのです。

さらにデザイン面で

  • スマホサイトのデザインとはまた違う「アプリの UI/UX デザインの事例・トレンド」を理解しているか
  • Retina 対応、Android の dpi (必要な画像の種類とサイズ) などを理解しており、スムーズに開発に進めるか
  • アプリという “狭く深く” の世界観で、優良顧客との良い関係を築けるような独創的なデザインを生み出せるか
  • もしくは、デザイナーのエゴではなく、きちんとした根拠があって “売上につながるデザイン” を考えられるか

なども重要です。「デザイン(品質)にこだわる」と言うことは容易いですが、定義がぼやけたままただコストだけを割いているだけでは、思うような効果は出ません。

また、アプリも制作会社も決して万能ではないため、「お客様の現在の課題に対して何を提供し、何を解決するのか」をハッキリ定義しなければ迷走してしまいます。「アプリをつくることであれもこれもうまくいく」というメリットばかりを打ち出している企業には、しっかりと「何ができるのか」「弱い部分はどこか」と詳しく話を聞くことをおすすめいたします。

外部サービスの利用は費用の相場が安い分、スマホアプリ事業を試しやすいが…

Web サイトをそのまま表示するなどシンプルなつくりで安価にアプリを開発するサービス、必要な機能を選ぶだけで自社アプリが安価に提供してもらえるサービスなど、オーダーメイドではない簡易的なアプリを開発するサービスも増えています。

外部サービスは、自社で開発チームをつくったり、制作会社に頼んだりするよりは遥かにコストが安く抑えられることが最大のメリットです。デザインも素敵なテンプレートの中から選ぶことができるなど、費用対効果の面では一番いいと感じられるかもしれません。

外注費を抑えて安くアプリを始めてみるという選択は、自社の状況によっては有効となることもあります。ですので、制作会社と同様、外部サービスにおいても「最近の事例で、全体的にどれだけ高い評価を受けているか」を見てみることをおすすめします。

ただ、「今はあまりコストをかけられないし…」という状況でスモールスタートを切る際には、「そもそも今、アプリをやるべきなのか」という視点を一度持つことをおすすめします。 当然ですが、「iPhone/Android から自社の製品・サービスに触れている顧客」というスマホユーザー向けの施策としては、少額でアプリを開発するよりも、Web や SNS に注力するほうが売上に貢献できるということもあるのです。

また、少し気になるニュースもあります。2017 年の 6 月以降、iOS アプリを公開する App Store (Apple 社) が「テンプレートで安価に量産されたアプリを許可しない」という方針を打ち出したことが大きな話題になりました。

参考;安価なアプリは危険? App Store による、テンプレートで量産されたアプリの“規制”騒動

12 月には規約に追記が加えられましたが、レビューが低いアプリが後々まで響くダメージを負ってしまうことも含めて、安価でお手頃 “すぎる” アプリは、リスクも無視できないのではないでしょうか。

iPhone/Android アプリ開発の内製・外注それぞれのメリットまとめ

  • 社内でアプリのデザイン・開発チームをつくるのがベストであることは間違いない
  • とはいえ複業・フリーランス化の流れもあり、エンジニアやデザイナーの採用・定着は困難
  • 外注できる箇所やフェーズに応じて他社の力を借りることで事業がスムーズに進むことも
  • 委託先となる制作会社は「専門家としてどんな価値があるか」という視点で判断
  • テンプレートでのアプリ提供サービスは、弱い部分やリスクも把握しておく
  • アプリは「とりえあえずやってみる」で失敗すると大きな負債になりがちなので、外注先を選ぶ際や事業を始める際は慎重に

スマホアプリは、Web サイトや SNS と比較すれば開発にも運用にもコストがかかります。

制作会社がこういった話をすると「アプリは難しいからという理屈で、仕事をもらおうとしてるんでしょ?」と思われるかもしれませんが、言いたいことは「アプリ開発や、開発チームの内製化はタイミングが重要」だということです。

BackApp では、「アプリ事業は大手がやること (自社には関係ない)」という負のイメージを払拭し、アプリ制作会社として単なる “外注先” ではなく “ビジネスパートナー” として信用していただけるよう、企画・コンサルティングの段階からお力になれるよう努めております。

ご不明点、相談したい点などがありましたら、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

BackApp のサービスメニューと料金目安

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ECサイトや店舗検索・来場予約サイトをアプリ化する意味とは?販促・集客アプリのメリット

アプリ開発企業がお客様から相談を受けたときにまず整理するのは、「本当にアプリを開発しなければならない案件なのか」という点です。

Web サイトや SNS も進化しており、便利なサービスも増えている現代では、「アプリを開発しなればできないこと」がそこまで多いわけではありません。

Web サイトとアプリの違いを一言で表すなら「アプリは狭く深く、Web は広く浅く」になりますが、今回はアプリを検討されるお客様が多い “販促” や “集客” を目的した案件について整理していきます。

「プッシュ通知を送れる」ことは果たしてアプリ化のメリットなのか?

特に実店舗を持っているビジネスでは、一度訪れた顧客を繋ぎ止めて再訪を促すツールとして LINE@ が注目を集めています。LINE や Facebook はもはや若者だけでなく中高年世代までが日常的に使うインフラになっているため、幅広い業種の企業様の成功事例が出てきています。

その場で友だち登録をしてもらい、定期的にクーポンやお得情報をプッシュ通知として送ることで、メルマガよりもはるかに高い確率で開封してもらえます。運用にはある程度のノウハウが必要ですが、広告費をかけずに高い宣伝効果を得られることもよくあります。

専用のアプリを開発する場合は、SNS でできることに加えて

  • SNS より独自性の高いプッシュ通知を配信できる(特定の属性のユーザーのみに送る・新着情報がないときにも送るなど)
  • プッシュ通知をタップすると、すぐに購買ページ・予約ページなどに飛ぶことができる

というメリットがあります。LINE の通知はあくまで LINE を起動するものなので、クーポンなどの広告情報を配信するのであれば十分ですが、その場で製品を購入したり、来場を予約してほしい場合は不十分といえます。

つまり、「プッシュ通知を送りたいから Web サイトだけでなくアプリ化も検討したい」という場合には

  • プッシュ通知に興味を持ったユーザーに何をしてほしいのか
  • 期待した行動につながるような配信を企画・運用できる体制があるか

という部分を詰めていくことが重要です。

プッシュ通知についてはこちらの記事も参考にしてください。

参考;プッシュ通知での失敗を防ぐ!メールと明らかに違う開封率を実現するには気配りが重要

アプリ化に成功した際に得られるのは「SNS ではつくりづらいレベルの優良顧客」

アプリ化を検討している企業様にとって、「顧客のスマホのホーム画面に、自社やサービスのアイコンがある」「SNS ではなく、自社のアプリから定期的に新着情報・おすすめ情報に触れてくれる」という状態はまさに理想的といえるでしょう。

そんなユーザーは、プッシュ通知を見ながら積極的にアクションを起こしてくれる “優良顧客” になります。

「アプリをダウンロードするというハードルをくぐってきたユーザーは、それだけエンゲージ(※)が高い。そのため、利用人数だけで見るとアプリがウェブに負ける場合でも、一人あたりの購入単価やコンバージョンレートは、アプリの方が断然高くなります」

参考:https://markezine.jp/article/detail/24017?p=2
※編集部注:親密さなどの意味。よく使ってくれるか、アクションしてくれるかなどの指標

Web や SNS は “認知” や “Web 集客” に強みを持ちますが、実行動という点ではつながりづらいといえます。ですので、Web で広く認知を広げつつ、アプリで顧客のエンゲージを高めていくという体制は一つの理想形です。
また、アプリ化に成功すると優良顧客の細かい行動データも残るため、「自社の商品やサービスを愛用してくれるのはどんな層なのか」を知ることができ、商品開発や実店舗・Web での施策にもプラスになります。

事業の売上を伸ばす際には「顧客数」「単価」「頻度」のいずれかを高める必要があります。どこから手をつけるか・どこに注力するかは難しい問題ですが、ユーザー数を伸ばしづらいニッチな領域の事業、逆に競合が多くて広告費が高騰している事業などはアプリで “狭く深い” 世界観をつくっていくほうが相性が良いかもしれません。

「Web サイトよりも運用にコストがかかる」というデメリットはあるのか?

「とはいえ、Web サイトとアプリの両方を運用するなんて、とてもできない…」とお思いの方もいらっしゃると思います。アプリ化するデメリットとして「運用が煩雑になる」という点も挙げられますが、果たしてどうなのでしょうか。

集客や販売を目的としてアプリを開発するような事業であれば、基本的にはすでに Web サイトをお持ちだと思います。
EC サイト、ポータルサイト、情報検索サイト、来場予約サイトなどをすでに運用している場合は、アプリの機能としても “Web サイトを読み込む” 場合と、“アプリ独自のコンテンツを読み込む” パターンがあります。

前者のアプリは Web サイトを更新すればそのままアプリにも反映されます。Web をベースに、必要な機能のみを追加するという設計であれば、運用コストはデメリットにはなりません。SNS とさほど変わらない労力で回せるようにすることも可能です。

Web 中心のアプリとネイティブアプリそれぞれのメリット・デメリットはこちらの記事も参考にしてください。

Webサイトに近い「ハイブリッドアプリ(webview)」と、ゼロからつくる「ネイティブアプリ」の違い・メリットとは?

まとめ

  • プッシュ通知が SNS 以上のメリットになるかは「目的と運用次第」
  • 運用に手間がかかるというデメリットは「設計次第」
  • アプリを使い続けてくれるユーザーは、アプリでしか生み出せない優良顧客になってくれるのが最大のポイント

BackApp では、お客様のご相談に乗らせて頂いた際は、まず事業の状況を細かくヒアリングした上で「Web や SNS と比較してアプリを開発するメリットのほうが大きいのか」を考えて提案させていただきます。

アプリを開発すべきか、どのような戦略で企画を立てるべきかお悩みの際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

「競合がアプリを出していて、景気の良い話をよく聞く。うちも早くやらなければ」

「モバイルサイトやメルマガでは限界があるからアプリをやれ、と上から強く言われている」

そんな声は、実際によく聞かれます。

最近では初期費用を抑えて開発できるサービスも増えており、企業が独自のアプリを開発・公開するハードルは随分と下がったように感じます。

もちろん試してみること自体は悪くないのですが、今回は iOS/Android アプリ開発を手がける BackApp だからこそ伝えたい「とりあえず、で失敗しがちなパターン」をご説明します。

スマホアプリは、すべての人から「どれだけの人が使っていて」「どんな評価なのか」が見える

ユーザーがアプリをダウンロードする際には必ず、アプリストア(App Store, Google Play)を経由します。

アプリストアでは “およそのダウンロード数” と “ユーザーの評価” が可視化されています。ですので、顧客の一人ひとりが「このアプリはこれだけたくさんの人に使われていて、評価も高いんだな」「同じようなサービスの ◯◯ に比べると評価が低いということは、こっちは使わないほうがいいのかな」など、他のアプリとも比較しながらダウンロードするかを検討できます。

もちろん、莫大な広告費を投下しているからダウンロード数が急激に伸びたというアプリも多々ありますし、ダウンロード数が多い=成功しているというわけではありません。

ただ、ここで注目すべきは “アプリストアの公開レビューの平均” 。ダウンロードする前にはほとんどのユーザーがレビューを参考にするという調査結果もあります。

アプリのレビューを改善すると、ダウンロード率が上がる。ということは、レビューの平均値が「アプリのダウンロード数」にもインパクトを与える。
例えば、「★2」が「★4」に改善されると、ダウンロード率が5.4倍に上がる。(例えば、年20万ダウンロードされてるアプリが5.4倍になると、年108万ダウンロードに跳ね上がる)

引用:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

また、高いレビューをつけているユーザーは日常的にアプリを使ってくれる・購買行動にもつながっている “良い関係を築けている顧客” が多いといえます。アプリ開発では、星5つや4つのレビューをつけてくれるユーザーの数や割合が、事業の利益にも直結するといえます。

App Store や Google Play のレビューは、「アプリを使っている最中」に生まれる

性格診断・適正診断(SPIなど)で、「◯◯ というアプリは使いやすいと思うか」という質問に「とてもそう思う」〜「全然そうだと思わない」の5段階で答えるようなアンケートでは、1や5を選ぶ人が少なくなりがちです。

しかし、たとえば自分が使っている iOS/Android アプリのレビュー欄を見ても、面白いことに、強い言葉とともに星1つや5つをつけるユーザーがたくさんいると感じることはありませんか?

事前に予告されて実施するアンケート調査とは異なり、スマホアプリのレビューは締め切りもなく、書くタイミングがユーザーの判断に委ねられます。つまり、レビューを投稿したユーザーは、アプリを使っている最中に何か「レビューを書こう」と思うきっかけを得たという場合が多いのです。

ユーザーはどのようなときにレビューを投稿するのか。すごく多いのが「ポジティブな体験をしたあと」と「ネガティブな体験をしたあと」なのだとか。
「ネガティブな体験をしたあと」には、65%の人が(低評価の)レビューを書くことを考え、「ポジティブな体験をしたあと」には、49%の人が(高評価の)レビューを書くことを考える。

引用:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

昔ですと『アプリの使い具合はいかがでしょうか? 参考にさせていただきますので、ぜひレビューを投稿してください!』というポップアップを出すような手法も使われていましたが、最近ではプッシュ通知同様、「うっとうしい」と思われないような配慮が大切になっています。BackApp では、高い評価を獲得するためには企画・開発をしっかり行い、ユーザーが使いやすいと感じる UI デザイン、使いたくなるクリエイティブに落とし込むことが一番だと思っています。

そしてもっとも大切なことは、当たり前のことができていないような低品質のアプリをリリースしてしまうと、「重すぎて話にならない」「予期しないクラッシュなど、致命的なバグが多い」といった星1つのレビューが次々に投稿され、事業(ブランド)全体にとってのマイナスになってしまうということです。

「時間や労力が潤沢にあるわけではないから…」で始めて失敗すると、なおさら回復が難しい

スマホアプリは顧客一人ひとりの iOS/Android 端末にインストールしてもらわなければ機能しないものなので、開発した直後は Web サイトや実店舗からの誘導をしたり、広告を打ったりとある程度の労力が必要になります。

つまり「少ない労力でなんとかリリースした」アプリが初期対応で失敗してしまうと、その低評価から巻き返すための労力が足りないという負のスパイラルに陥ることもあります。

ですが、GooglePlay や App Store に ひどいレビューがついてしまったときの対処法は、時間と労力を割いて真摯に対応することに尽きます。 レビューに対して返信をして、詳しい状況を聞き出すとともに修正が完了した際に報告するといった対応は、ときにユーザーの信頼を取り戻すこともあります。

また、事前に防ぐ上では、アプリを制作する際に “信頼できる開発パートナー” が一人いるかどうかでも大きく変わってきます。iOS/Android アプリの開発・運用経験が豊富な人材は “アプリを公開する前に必ず確認すべきリスト” のようなものを自分の中に持っているので、悪いレビューにつながるようなミスを防ぐことができます。

自社で開発・運用する体制を整えるか、外注するか、既存のサービスを使って初期費用を抑えるか、それぞれのメリットは下記の記事も参考になるかと思います。

参考:「iPhone/Androidアプリの開発は外注?社内で?」制作会社に委託するメリット・デメリット

「使っている最中に感じる致命的なミス」を防ぐ、初心者におすすめのアプリ開発方法

ほとんどの iOS/Android アプリは、一つの画面では完結しません。企業がユーザーに求めている “行動” にたどり着いてもらうまでには、いくつもの画面を遷移する必要があります。

デザイン (UI/UX) の面でよくユーザーにストレスを与えてしまうのは「行きたい画面に行けない」「ボタンを押したときのアクションが予想と違う」といった部分です。

そこで、Google も公式に案内している “ペーパープロトタイピング” という手法を使うことで、「このデザインだと、使いづらいな」「こういうデザインだと、自然に購入まで行けるかも」と効果を実感できることも多いです。

本格的な “紙芝居” までつくるとなると業務時間で気軽に試すのが難しくなりますが、BackApp としても経験が浅いチーム・制作会社などにはある程度のプロトタイプ作成を推奨しています。

参考:デザインを洗練させ、アプリの売上を高める!開発前には「ペーパープロトタイプ」をつくろう

「とりあえず」で iOS/Android アプリを出したときにレビューの点数が低くなって苦労しないためのまとめ

  • アプリのレビューは、企業(ブランド)に対する信頼度であり、売上にも直結
  • アプリを使っていて不快な思いをした際には低評価のコメントが投稿されやすい
  • 低評価が山積みになると、アプリのダウンロード数や売上へのマイナスが大きい
  • Google Play や App Store にひどいレビューがついてしまったときは、労力を割いてでも真摯に対応することが一番
  • 開発チームやパートナーに経験者がいると、初心者がやりがちな失敗を防げることが多い

スマホアプリ開発を行う企業としては、さまざまな企業が特色あるアプリを公開し、人々がさまざまなアプリを試し、活用する世の中が理想的だとは思っています。

しかし、制作会社だからこそ「アプリは使いづらい。Web サイトのほうがいい」と思われてしまうような失敗を減らすことにこだわっています。

たとえば BackApp では、iOS/Android アプリのリリース前に必ず確認しておくべきチェックリストをつくり、平均的に高いレビューを獲得する体制を構築しています。

事例の送付、ご相談はもちろん、もしアプリ開発を検討されている中で不安なことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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「iPhone・Androidアプリの見積もり額が平均的に高い」と感じるのは何故?外注・委託時の開発費の相場と値段の内訳とは

さまざまな業種のお客様から、「アプリ開発を考えているからいくつかの会社から見積もりを出してもらったんだけど、高すぎてびっくりした」という声をお聞きします。

最近では、Web サイトの開発は少し相場感がわかりやすくなってきましたが、アプリ開発のコストはまだまだ不透明な面も多いと感じています。

ただ、制作会社としては正直なところ「一概に言えない」「Web よりも出しづらい」という回答になります。見積もりを求められた各社が「こんなアプリになるだろう」というイメージを描いて開発費を計算するのですが、ほとんどの場合はこのイメージにズレが生じます。

つまり、外注時の見積もり金額が各社で異なるのは、どちらかといえば「各社がそれぞれ違うアプリを思い描いている」ことが大きいのです。

そこで、今回はスマホアプリ開発の外部委託を考えている企業のご担当者様向けに、まず押さえておきたいポイントを整理していきます。

「◯◯のようなアプリ」という参考があれば、外注時の相場観がわかりやすくなる?

そもそも Web サイトのアプリ化に近い案件と、iPhone / Android ならではの機能を実装するフルスクラッチ(ゼロから)の開発では、制作会社の労力がまったく異なります。

BackApp としましても、「御社のアプリ開発費用の相場は?」と聞かれた際には、「ジャンルによってある程度の目安はあるが、お客様の目的に応じて実装する機能の一つで大きく変わる可能性があるため、確約はできない」という回答になります。

また、インターネット上には「◯◯系のアプリの相場はこれくらい」という情報もありますが、私たちとしては「多くのアプリは平均的にこれくらいの金額で開発されていると思うが、お客様が検討されているアプリにも当てはまるとは限らない」という感覚です。

たとえば「カタログアプリに比べるとゲームアプリのほうが高い」というのは、前者は既存の Web サイトを活用することが多く、後者はほぼ確実にゼロからの開発になることが理由だと思います。また、恋愛系や占い系はプロフィール情報の精度やおすすめ(データ解析)機能が重要という風に「よく使われる機能」をベースに開発費を概算することが多いかと思います。

極端な話、カタログアプリは相場が安いと言われているからといって、さまざまな機能をリクエストして見積もりを出してもらった場合は、多くの会社から予想以上に「高い」金額が返ってくるのではないかと思います。

見積もり金額の内訳で大きいのは「アプリならではの機能」の値段

たとえば、お客様からよくご相談をうける案件としては

  • 会員登録機能(=アプリの会員で専用のデータベースを構築)
  • 決済・購入・アプリ内課金機能
  • オークション(出品 / 入札)機能
  • 地図上からの検索 / 地図上での店舗・物件のマッピング
  • アプリ上でのメッセージ(チャット)機能
  • 特定の属性のユーザーのみに対するプッシュ通知機能
  • Web サイトとは違うテーマでのデザイン・ブランドイメージ制作

などが必要になるアプリですと、開発費用はその分上がっていきます。「なんでこんな高い値段になるの?」と気になった際は、内訳を聞き、コストがかかる機能をいったん保留してスモールスタートするというのも一つの手段です。

とはいえ、「Web サイトとほとんど変わらないようなアプリなら、いくら安くても開発する意味がない」という気持ちもあると思います。
ですので、見積もりが高いと感じた際には

  • 決済 → 既存のシステムを使う
  • 会員登録 → SNS アカウントでログイン / Web と統合 など

という風に、アプリ側ではなくユーザーごとにアカウントを連携してもらう仕様にすることで、開発費を抑えるというような工夫もできます。

また、デザインに関しては「社内にグラフィックデザイナーがいるから、自社でやるつもり」だという企業様も少なくないと思います。委託する作業が減ることで当然見積もり金額も下がりはしますが、「紙に描いたデザインイメージがそのまま実装できないケース、あるいはそのまま実装しようとするとコストが跳ね上がるケースもある」という点には注意していただければと思います。

参考:「機能」ばかり考えて「デザイン」が疎かになっていませんか?アプリのデザインが売上に与える影響とは

意外と知られていない「iOS と Android は別世界 = 開発費用も別」という事実

そもそも、iPhone アプリと Android アプリの開発は、レディースファッションのデザインと、メンズファッションのデザインくらい大きく異なるものです。

もちろん両方開発できるエンジニアもいますが、平均的なエンジニアが両方対応することは難しいため、iOS と Android のアプリを同時に開発する際は人件費=見積もりの価格も上がります。アプリ開発は「Web サイト制作に比べると高い」と言われがちですが、一人のエンジニアが近しいコードで PC サイトもモバイルサイトも構築できる Web とは比較しづらいといえます。

極端な話ですが、「この見積もり金額は高い。ウチでは出せない」と感じたら、まず iOS か Android のみで開発・運用をスタートすると、コストはおよそ半額になるということです。
Android は格安機種が多いことから若年層が多く、iOS は情報感度の高い層が多いなど、所持するユーザー層に違いがあります。ですので、今検討している企画のターゲットがはっきり絞れている場合は、片方のみでスタートしても十分効果が出る可能性もあります。

まずは片方のみを開発し、売上をあげつつ運用のノウハウも身についてから満を辞してもう一方の開発に着手…という戦略も、十分検討の余地はあるのです。また、Web サイト自体にまだできること・ポテンシャルがある場合、まずは Web や SNS に注力するという戦略もマッチする場合がございます。

「アプリ開発を委託したいが相場感がわからない」とき、まず押さえておきたいポイントまとめ

  • 「どんなアプリになるか」を正確に設計できるほど、相場・平均金額に近づく
  • 既にあるデータベースを使うなど、企画を整理することで値段を抑えるという工夫も
  • 「どの機能がコストなのか」という内訳を聞いても教えてくれない会社は危ないかも
  • iPhone, Android で特性が異なるので、労力=値段も倍になる
  • まずは iOS/Android 片方だけでスタートするという事例も少なくはない

BackApp では企画段階からお客様の狙いをしっかりヒアリングし、ただのアプリ開発の外注ではなく「ビジネスとしての施策提案」をさせていただきます。

見積もり依頼はもちろん、どんなアプリにすればいいのかをまず改めて整理していきたいという場合も、ぜひお気軽に相談ください。

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「プッシュ通知ってメルマガより開封率が高くなるの?」メールとの違いを出すには気配りが大切

「若い人はメールなんて使わないし、メルマガなんて送っても見られないだろう」

「忘れがちな期間限定の情報などはきっと顧客も求めているし、確実に伝えておきたい」

そんなときには、iPhone/Android アプリを企画・開発あるいは現行の Web サイトをアプリ化することで、独自のプッシュ通知を送るという PR 施策がよく検討されていると思います。

しかし、プッシュ通知は決して “使えば売上が伸びる” 魔法の杖のようなものではありません。運用や開発の前に、メリット・デメリットや役割をしっかりと理解しておきましょう。

スマホアプリ最大のメリットであり、メールに代わる宣伝方法となるプッシュ通知

基本的に、iPhone/Android アプリを使うユーザーの大半は「プッシュ通知自体には嫌悪感はない」「特に画面上に出てくる部分を読んでからの判断にはなるが、開封することが多い」という傾向があります。 ”広告” という印象が強いメルマガとの違いとして、ユーザーの日常に溶け込んでいるために受け入れられやすいという点は大きいといえます。

また、企業独自のアプリでは、新しいニュースやセール情報などがないときにもプッシュ通知を送ることができるという事実はあまり知られていません。ゲームアプリの『あなたがいない間にこんなことが起きました』という進捗報告、EC アプリの『もうチェックした?』というリマインド(予約されているものを忘れないように再通知すること)など、新着ニュース以外のプッシュ通知をうまく使うことで、アプリを定期的に起動してもらうという使い方もされています。

データとしても、メルマガの開封率はおよそ 10〜20 % (※自発的に登録している場合)に落ち着くのに対して、プッシュ通知の開封率は 50 % 以上を記録することもあります。スマホユーザー向けの宣伝施策としては、比較的効果が出やすいことには間違いありません。

送り方を間違えると、開封率が高くても「アプリ削除のきっかけ」になる?

ただし、プッシュ通知は決してメリットだけではありません。

各企業のビジネスアプリだけでなく、大衆向けの SNS アプリでも同様ですが、

  • 1 日に何度も、あるいは同じ内容を何度も送ってくる
  • 明らかに自分に関係ないような情報が届く
  • 通知欄だけを見ても何が言いたいのかわからない

といったことがあると、ユーザーからの信頼を失うことになります。

たとえば、企業側が「休眠ユーザー(アプリをインストールしてはいるものの、起動してくれていない)に、もう一度アプリを使ってほしい」という目的で、アップデートの際には何種類かの通知を新しく実装し、自動的に配信を ON にしておいたとします。

ユーザーは、いきなり届いた通知の内容を「今の自分にはぴったりな、お得な情報だ」と感じることができれば、再び使ってくれるようになるかもしれません。しかし、
ユーザーが「こんなのがいきなり送られてくる意味がわからない」と感じるプッシュ通知を送ると、逆に “邪魔なアプリ” を削除するきっかけを与えてしまうことになります。

つまり、プッシュ通知の配信は、「ユーザーにこういう行動をしてほしい」「何種類もパターンを用意する労力がないから、全ユーザーに同じ内容を」という企業側の目線・エゴではなく、常にユーザーの視点で企画する必要があります。

参考:
http://appmarketinglabo.net/push-livepass/
https://netshop.impress.co.jp/node/2778

iOS や Android のアップデートによる「プッシュ通知が届かない」という不具合も

スマホアプリの泣き所の一つは、ユーザーが使っている端末と OS が定期的に更新されることです。

プッシュ通知の不具合など、端末固有のバグが発生することは決して珍しいことではありません。たとえば数百万人のユーザーがいるアプリでも「特定メーカーの端末ではアプリが起動しない」「アプリ内の設定ではプッシュ通知を ON にしているのに、システム側の処理が優先されて届かなくなっている」といった不具合が発生することもあります。

このような不具合は事前に 100 % 防ぐこと・対処することが難しいため、iOS や Android の新しいバージョン、iPhone の新しい機種などがリリースされたときにどれだけ早く検証・対応できるかが鍵となります。もちろん、開発の段階でも多くの機種を想定してテストすることが大切です。

スマホアプリは、「プッシュ通知を切れなくすれば…」という “悪巧み” がバレやすい

BackApp のスタッフもよくお客様に説明させていただくのですが、アプリは「最初に失敗すると回復に苦労する」という側面があります。

たとえば、初期のインストール時やアップデート後に、多くのユーザーが「この通知はいらないな」と思うものがあったとします。そこで、ユーザーが「通知をオフにする方法がわからない」となると、日々そのアプリを使っていく中で少しずつストレスが溜まっていきます。

一時期、Web サービスを中心に「退会の処理をわかりづらくするほうがユーザー数が伸びやすい(減りづらい)」というノウハウが横行したこともありました。Web サービスや企業自体の評判は、公正なレビューサイトがないため、“抜け道” のようなテクニックも確かにあるのかもしれません。

しかし、アプリの場合はアプリストア(App Store, Google Play)の公開レビューがあります。退会処理やプッシュ通知を切る処理を複雑にするなど、企業都合での施策をしていると、ダウンロードしようとするときに必ず目に入る欄に「このアプリはひどい」と星1つのレビューを投稿されるリスクもあります。

アプリストアでユーザーの平均評価が低いことが明らかになっているアプリは、ダウンロード率、つまり宣伝の効果や、売上にもマイナスの影響を与えてしまいます。

参考:「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

プッシュ通知配信で間違いを犯さない・メールより高い開封率を出すためのまとめ

  • 同じ数のユーザーに送るのであれば、メルマガよりアプリのプッシュ通知のほうが効果が出やすいのは事実
  • 「なんで自分に送られるのかわからない」「うざい」通知が何度も届くと、削除されるリスクも
  • プッシュ通知の運用失敗はアプリの公開レビュー、つまり事業自体にもマイナス
  • iOS/Android やスマホ端末のシステムがアップデートされたときの不具合には要注意
  • 評価の低いアプリはユーザー数が伸びづらく、そもそもメルマガほど多くの顧客に送信できなくなるリスクもある

プッシュ通知の開封率を高く維持し、事業の利益を高めるには、開発者のスキルと運用担当者の気配りが重要です。

BackApp では特に「リリース段階での致命的な不具合をなくす」ことを徹底しており、高い評価が集まるアプリにこだわっています。お困りのことがございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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