アプリで失敗しないコツ

同業他社のアプリってどれくらいDLされてるの?まずは App Store と Google Play の両ストアから競合調査をしておこう

普段、自分のスマホでアプリをインストールするとき、「アプリストア」をどれくらい詳しく見ていますか?

Web サービスやメディアと同様、アプリ事業を始める前にも競合アプリの調査は重要です。

スマホアプリは、誰もが App Store (iPhone/iPad ユーザー) か Google Play (Android ユーザー) を経由してダウンロードするように一元化されていることが企業にとってメリットとなっています。Web では SimilarWeb などのサービスを使わなければ競合のデータはほとんどわかりませんが、アプリはストアにある程度の情報が公開されています。

そこで今回は、アプリストアからわかる情報・わからない情報を整理し、企画段階で行うべき簡単な競合調査のやり方をご紹介します。

競合アプリのページで最初に見るのは、Google Play のダウンロード数

Android アプリのストアである Google Play では、アプリの詳細ページ(インストール画面)に、おおよそのダウンロード数が表示されています。

もしそのアプリが iPhone/iPad と Android 両方からリリースされている場合、比率にもよりますがおおまかにいえば現在までの総ダウンロード数の 3〜7 割を占めているといえます。

ここで、注意点が二つあります。一つは、この数字は “現在のユーザー数” ではないということです。このアプリが公開されてから今日までにダウンロードされた回数を現しているので、当然ながら古いアプリほど既にアンインストールしているユーザーも多くなります。

もう一つは、いかにしてダウンロードされたかまではわからないということです。 表示されているダウンロード数が多いと「この競合は儲かってるって言ってたし、やっぱり多くの人が使ってるんだなぁ」と不安になるかもしれません。しかし、口コミで自然と評判が広まっていって “自分から興味を持ってダウンロードした” 人が多いのか、巨額の予算をかけて大量に出稿された広告を見て “とりあえず目についたからダウンロードしてみた” 人が多いのかはわかりません。 もし後者が多いのであれば、現在はダウンロード数ほどのユーザーが残っていない可能性もあります。

ただ、確かなことは、ダウンロード数がとても多いアプリは競合として “要注意” だということです。現時点でどれほどの予算をかけているかはわかりませんが、アプリ事業としてかなりまとまった予算をつけている or つけていたということなので、戦略さえハマれば手強い競合になってきます。

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アプリをつくっても全然ダウンロードされない!PR・宣伝する方法を事前に知っておこう

「せっかくアプリを開発したのに、全然ユーザーがダウンロードしてくれない」「インストール促進の施策にまでこんなにお金や労力がかかるなんて…」という失敗談は、よく聞かれるものです。

そこで今回は、「つくったはいいけど…」という失敗を防ぐため、開発・公開後の PR 施策はどんなやり方があるのかを簡単にご説明いたします。

ASO は大事だが、アプリストア内で能動的に探すユーザーは少ない

みなさんのスマートフォンにはたくさんのアプリが入っていると思いますが、その中で「最近まったく起動していないアプリ」はありませんか?

アメリカの調査では、面白いデータが明らかになっています。

  • Google Play Store内のアプリの60%は一回もダウンロードされていない
  • 1ユーザーの一ヶ月の平均のアプリダウンロード数は3つ以下
  • 半分以上のアメリカのスマホユーザーは過去一ヶ月一回もアプリをダウンロードしていない
  • アプリ経由の売上の94%が1%のアプリ出稿者によって作られている
  • スマホユーザーの使用時間の80%は5つのアプリの中で終わってしまう

出典:https://medium.com/javascript-scene/why-native-apps-really-are-doomed-native-apps-are-doomed-pt-2-e035b43170e9

SNS など、日常的に閲覧・投稿するアプリは隙間時間に起動されますが、企業の公式アプリはどうしてもなかなか意識がいきません。

アプリストアに置いておけば誰の目にも触れるチャンスがあり、ASO(アプリストアで検索したときに上位候補として表示されるようにすること)のノウハウも重要ではあります。

ただ、日常的にアプリストアの中で「新しいアプリないかな」と探している能動的なユーザーはかなり少ないということは意識しなければなりません。

だからこそ、アプリの認知数・ダウンロード数を増やすための継続的な PR 戦略が重要になるのです。

費用をかけてアプリのインストール広告を出すというやり方

まずはある程度の費用をかけて宣伝を行なうパターンをご紹介します。この記事ではあくまで「どんな手法があるのか」を説明していますので、それぞれの手法の詳しいノウハウはこちらの記事を参考にしてください。

開発後にかかる宣伝費用の目安は?アプリのインストール広告を比較

SNS 広告(投稿型広告・カード型広告・動画広告)

SNS のタイムライン上に、バナー画像やサンプル動画などとともにアプリストアへのリンクを流す方法です。

当然、主流となる Facebook、Twitter、Instagram、YouTube あたりはそれぞれユーザー属性に特徴があります。SNS の特性を知り、文脈に沿った配信を行なうことで費用を抑えることができるので、日常的に使って理解を深めていくことが重要です。

また、最近では SNS マーケティングの一貫として、インフルエンサーマーケティング(その SNS 上である程度の影響力を持つ一般人に自社の製品を宣伝してもらう手法)も流行っています。アプリでも、ジャンルによっては活用できることがあるかもしれません。

Web プラットフォームへの広告出稿(インフィード広告・バナー広告・動画広告)

Yahoo!Japan や Google といった大手ポータルサイトへの広告出稿は、いつの時代も主流です。

Yahoo!Japan はサービス利用層が幅広いため、膨大なユーザー情報から自動的に最適なターゲットへ配信をしてくれるのがメリット。Google はその技術力と創造力から、サイトの中に溶け込ませるユニークな配信・表現方法などによる高い視聴効果が期待できます。

Web メディアへの広告出稿(バナー広告・記事広告)

Web メディアの中にバナー広告や記事広告を出すという手段です。

大手ポータルサイトほど多くの人の目に触れるわけではありませんが、かわいくなりたい 10 代女性向けサイト、面白そうな新しいアプリをレビューしているサイトなど、特定の属性のユーザーが集まっている場に集中的に自社製品の情報を流すことができます。

アプリの場合は、単純にバナーからアプリストアに飛んでもらってもインストールしてもらうまでに壁があるため、記事コンテンツで利用メリットをしっかり伝えた上でストアに誘導する記事広告のほうが相性がいいといえます。また、記事型の場合は SNS 広告と違ってコンテンツが Web 上にずっと残るというメリットがあります。

マス広告

広告費の桁が変わってきますが、事業規模が拡大したときにはマス広告も重要になります。

サラリーマン向けであれば新聞広告、主婦や学生向けであればテレビ CM などを使うことで、より多くのユーザーを獲得できます。ただし、Web 広告とはまた違った独自のノウハウが必要なため、テレビ CM を打った際には大きな効果が出る場合も効果が出ない場合もあります。

イベント出展

B向けであれば最新技術・トレンドの見本市のようなイベント、C向けであれば顧客が集まるようなイベントに協賛し、ブースを出展して来場者に直接アプローチするというやり方もあります。

ただし、アプリの場合は会場で初めて知ったという人にその場でインストールしてもらうというのはかなりハードルが高いです。ですので、出展料に見合う PR 効果を出すには事前準備がとても大切になります。

無料で効果的にアプリを宣伝する方法はあるのか?

広告やイベント出展ではある程度まとまった予算が必要になるため、時期によっては動けない場合もあります。そこで、広告費用をかけずにアプリのインストールを促す手段を考えてみましょう。

レビューサイトやメディア、ブログにアプローチする

Web サイトのアプリ化というよりは、独自のコンテンツでネイティブアプリをつくった際の宣伝方法です。

自社のアプリに興味を持ってくれそうな Web サイトの運営会社・個人にコンタクトを取り、レビュー記事を書いてもらえないか打診するという手法です。掲載された際の広告効果はサイトの影響力によって大きく差が出ますが、公開したばかりでまったく Web 上に情報がないというフェーズでは積極的に依頼することをおすすめします。

注意点としては、宣伝を依頼する側にとっては “無料での PR 施策” ではあるものの、記事を書くとなれば相手にとっては人件費がかかるということ。「面白い記事を書いてもらうことで、相手のサイトに魅力的なコンテンツを提供する」という Win-Win な関係性を築けるように心がけましょう。

店頭での誘導

できる企業は限られますが、販売系事業の実店舗では、「クーポンがもらえる」「値引き」など具体的なメリットを提示などの手法がメジャーです。

また、対面での案内ができる際は、プッシュ通知についての説明を済ませておくことをおすすめします。

最近は、アプリを初めて起動したときに「このアプリはプッシュ通知を配信しますがよろしいですか?」という案内を出すのが一般的になっています。ですが、より顧客にプッシュ通知を配信するために「たとえばこんな情報を配信するので、ぜひチェックしてみてくださいね」と案内すると、その後の開封率にもプラスの効果があります。

Web サイトからの誘導

もっとも安定してアプリの存在を認知してもらえるのは、自社の Web サイトからの誘導です。

特に Web サイトをアプリ化したハイブリッドアプリであれば「アプリをインストールすればもっと使いやすくなります」というメリットを打ち出しやすいです。

自社サイトに毎月まとまったアクセス数があれば、バナーを設置するとその中の 0.1〜1% ほどのユーザーがアプリストアに飛んでくれます。特に「スマートアップバナー」と呼ばれる画面上部に固定されるバナー広告などは効果が出やすいです。

自社や社員の発信力をつける

地道な方法ではありますし、アプリとなると成果が出づらい領域ではあるのですが、今の時代であればどんな企業であっても SNS やブログでの発信力が重要になっています。

企業公式のブログや SNS アカウント、あるいは名物社員のアカウントでも構いませんので、「自分たちは何者か」「顧客にどんな価値を提供したいのか」「どんな世界をつくっていきたいのか」が伝わるような発信を地道に続けていくことで、人の目に触れる機会は少しずつ増えていきます。

iPhone/Android アプリを一人でも多くの人にインストールしてもらうための宣伝方法まとめ

  • App Store や ...
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スマホアプリ開発に慣れないうちはメリットが大きい!開発前には「ペーパープロトタイプ」を作成しよう

アプリを開発する際、“事前準備” はどこまで済ませていますか?

もしパンフレット・冊子や Web サイトの作成経験がおありなら、ある程度 “チェックリスト” のようなものはお持ちかもしれません。

iPhone/Android アプリに関しても、社内外の開発者と共に企画を立てる際に担当者(マネージャやディレクター)がどこまで具体的に完成形をイメージできているかは、コストや品質に大きな影響を与えます。

そこで、今回はまだあまりスマホアプリの経験がないという方向けに、Google などもおすすめしている「ペーパープロトタイピング」という工程をご紹介し、準備を順調に進めるためのお手伝いができればと思います。

アプリ開発で重要なペーパープロトタイプとは(ワイヤーフレームとの目的の違い)

やることは、「紙とペンでアプリの試作品をつくり、実際に操作しながら使いやすさを確認すること」です。「紙(ペーパー)で試作品(プロトタイプ)をつくる」ということなので、言葉の意味はシンプルです。

「紙でアプリをつくっても、操作できないから意味がないのでは?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。ですが、紙芝居などの形式を使って、しっかり動くものをつくることがポイントです。

Web サイトを制作または外注するときに “ワイヤーフレーム” をご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。ペーパープロトタイプは同様の作業のスマホ版・アプリ版というイメージを持たれることもありますが、意味は異なります。

ワイヤーフレームは画面上に表示する要素の位置関係や大きさを表現するものですが、ペーパープロトタイピングは、画面の中を整理するのではなく “実際に使ってみること” が目的です。

Web サイトは「ページを読んでもらうこと」自体が目的になることもありますが、アプリではその先のアクションが発生するかどうかが重要になります。ですので、画面内が整理されていることだけではなく、そのページから先へとスムーズに動作するデザイン(UI/UX)を考えぬく必要があるのです。

理想的なサンプルから学ぶ、ペーパープロトタイピングのやり方

ペーパープロトタイピングの流れや方法については、スマホアプリのプラットフォームである Android を開発している Google も、教材となる動画を公開しています。

画面一つひとつのスケッチ自体は、ワイヤーフレームを作成するときと変わりません。つくったことがない場合、社内に Web ディレクターやデザイナーが在籍していれば、一度協力してもらうことをおすすめします。

参考:HP作成の初心者でワイヤーフレームの作り方をよく知らない人へ

一つのポイントは、動画の 3:21 からの部分です。スケッチを “パーツごとに” 分解して作成することで、タップしたときに画面が遷移するだけでなく、隠されていたウィンドウが開いたり、ポップアップが出てくるといった動きまで再現しています。このような動きは文章で指示書をつくっていても伝わりづらいため、開発者に正しく指示を出したい場合は重要です。

そしてもう一つのポイントは、4:23 からの部分です。スケッチと画面をタップする指を静止画で撮影し、紙芝居のように連続で流すことで、まるで本物のアプリを操作しているかのような動画を作成しています。実際に一人のユーザーがアプリを操作している一連の流れを把握できれば、ペーパープロトタイプは成功といえます。

結局、紙でこんな立派なプロトタイプをつくるメリットって?

実際にペーパープロトタイプを作成しようとすると、「アプリを開発する前なのに、こんなに時間と労力をかけて、果たして意味があるの?」と思うかもしれません。

ですが、アプリを開発する前に “検証” ができることは、大きなメリットになるのです。ゲームエンジン「libGDX」を開発した現役プログラマーである Mario Zechner 氏は、著書の中で “The pen is mighter than the code. (ペンはコードより強し)” と記しています。

もし、アプリが一通りできあがってきたときに「やっぱりこの画面でここをタップしたときにはこっちの画面に行ってほしい」といった修正希望点が出てきたとしたら、どうなるでしょう。

紙の上の話であれば描き直すだけで済みますが、デザイナーにデザインイメージを制作してもらってから、開発者にプログラムを組んでもらってからになると、修正のためのコストが跳ね上がります。

もちろん、企画・要件定義がうまくできていれば、大きな修正もなくアプリをそのまま公開できます。ですが、まだアプリの企画・デザインおよび開発・ディレクションの経験が浅い場合は、ペーパープロトタイピングをしたほうが最終的なコストは低くなる “確率が高い”、といえます。

iPhone/Android アプリの開発では、企画を考えているうちに「こんな機能が必要だ」「これもできたほうが便利だ」「競合と差別化するためにはこういう要素も必要では?」と、MUST の機能だけでなく、BETTER の機能まで入ってきます。

たとえば、買い物途中での離脱を防ぎたい EC アプリで、「どの商品が人気かわかるほうがいい」「商品のレビューもすぐに見られるほうがいい」「最安値や在庫情報なども見せたい」という風に選択肢を増やしたとします。

しかし、実際にアプリの中に落とし込んで操作してみると、「この画面にたどり着いた時点では、やることは一つしかないな」「ボタンがたくさんあると、かえって見づらいな」と感じるかもしれません。前後の動作を考慮したユーザーの目線で優先順位を実感できれば、コスト面でも品質面でも大きなメリットがあるといえます。

まとめ:スマホアプリのデザイン・品質を上げるペーパープロトタイピングとは

  • 言葉の意味としては「紙でつくったアプリの試作品を実際に操作して確認する」こと
  • ワイヤーフレームは「画面のデザイン確認」、ペーパープロトタイプは「動作のデザイン(UI/UX)確認」の目的で作成する
  • 机上の議論で増えがちな「優先順位の低い機能(選択肢)」を絞ることで、デザインが洗練される
  • ペーパープロトタイプの時点でデザインを修正するほうが、最終的な開発コストも抑えられる
  • 少なくとも iPhone/Android アプリの経験が浅いうちは、やるメリットは十分ある

アプリ開発を手がける BackApp では、上記の意味もあって企画段階でのペーパープロトタイピングをおすすめしております。ご不明点などがありましたらぜひ一度お気軽にご相談ください。

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「機能」ばかり考えて「デザイン」が疎かになっていませんか?アプリ開発の中で売上に与える影響とは

今まで Web サイトや iPhone/Android アプリを外注しようとしたとき、見積もりに書かれている「デザイン費用」の金額を意識されたことはありますか?

最近ではクラウドソーシングが盛んになり、名刺やロゴのデザインも “格安” で発注できるようになっています。その文化に慣れてしまうと、「デザインに高い費用をかける意味とは?」と疑問に思いがちです。

そこで今回は、「制作会社やプロのデザイナーがデザインにこだわる理由・意図」について、実例も交えながら簡単にご紹介したいと思います。

優れたデザインによって、商品の魅力が増すことも

スマホアプリ開発に限らず、デザインは「いくら予算をかければいくら返ってくるのか」という金額換算がしづらく、予算を組むにも苦労します。最近では安く外注できる手段も増えてきたので、機能開発に予算を注いだほうがいいのではと思うこともあるかと思います。

しかし、素人には気づかない “デザインの違い” が、製品の売上に大きな影響を与える場合もあるのです。

試したり効果を測定したりすることが難しくはあるのですが、Web サイトやアプリ、商品のロゴや POP にしても、デザインを変えたときに顧客の反応のどこかが大きく変わることは珍しくありません。

特に Web やアプリは効果測定が比較的やりやすいというメリットもあるので、感覚的な仕事というイメージが強いデザインも、論理的思考・ビジネス思考が求められる場面が増えてきています。

スマホアプリ開発の場合は、短期的な売上よりもファンに対する価値の提供

良いデザインはもちろん短期的な売上にもつながりますが、短期的な売上であれば、広告・PR 企画のほうが適しています。
メディアや EC といった領域でも、一般的に「Web は広く浅く、アプリは狭く深く」という風に区別されています。

やはり、企業が自社アプリを持って成功した際の最大のメリットは “製品やブランドのファンをつくる” という長期的なものではないでしょうか。

例えば、ドイツ車メーカーのアウディでは、デザイナーに「売れる車をつくれ」とは指示しないそうです。

日産とアウディで仕事をしてみて、いろいろな違いに気付かされました。まずディレクターの考えがまったく違う。例えばアウディ時代、ワルター(・デ・シルバ)からは日産時代に言われた「売れるクルマをつくれ」というようなことは一度も言われませんでした。皆、とにかく美しいデザインを描くことに努めていたんです。野望もあったと思う。彼とA6、Q7、A5、A7などで一緒に仕事をしましたが、売れるかどうか考えたことはありません。もしも日本メーカーのデザイナーが”売れるためならなんだってする”と考えて仕事をしているとしたら、真逆と言いたいです。

引用記事:http://toyokeizai.net/articles/-/179917?page=2

車という製品は長く使うものですし、買い換えるときも同じメーカーで買ってもらいたいものなので、企業にとっては “ファンをつくる” ことが重要になります。そのデザインを担当する人間には、かなりの専門的なスキルが必要になるのでしょう。

UXデザイナーは、売ることを考えてサービスを考えてはいけないのです。売るために作ろうとすると売れるものは作れません。

引用:https://uxdaystokyo.com/articles/marketing-vs-ux/

アプリも、“優良顧客を増やしたい” という目的で開発されることが多く、自動車に通ずるものがあります。

事実、最近では、App Store が「テンプレートを使用して制作されたアプリを排除する」という方針を打ち出して大きな話題を集めています。この件は今後どうなるか注目ですが、将来的にはデザインを軽視しているアプリ、いくつかのパターンを使いまわしているだけの制作会社は不利な面が増えていくのかもしれません。

ですので、アプリは開発前に「どんな機能をつけることでビジネスに貢献するか」をハッキリと定義するマーケティング視点と、開発中の「どうしたらユーザーに愛されて、長く使ってもらえるか」というデザイン視点の両方が大切になるのです。

Google Play や App Store のレビューを見れば売上の予測も?

では、開発した自社アプリのデザインが優れているか、あるいは外注するために企業のデザイン力を判断するには、どうすればいいのでしょうか。

もちろん直接ユーザーに聞き込みを行ったりアンケートを取ったりという手段もありますが、アプリの場合は、アプリストアの公開レビューの点数や口コミの内容も大きな参考になります。

アプリのレビューは、ポジティブな意見もネガティブな意見も「レビューを書きたくなるような体験をしたときに書く」というユーザーが多いという調査結果があります。

参考:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

もちろん、コンテンツ面や機能面など、デザイン以外の部分が評価を大きく左右することもあります。

しかし、もし「使いやすい」「かわいい」といったコメントが多くつくようであれば、アプリの起動頻度やアプリ経由での実行動にも期待が持てるはずです。逆に「使いづらい」「必要な情報が探しづらい」という声が多ければ、アプリの存在意義が問われます。ですので、前者のようなユーザーを増やすことで、“ファンをつくれているか” という指標の目安になりますし、アプリ経由での売上、そして事業自体の売上にもつながります。

また、余談ではありますが、アプリストアに公開されている評価自体が、新規顧客の判断に大きく影響を与えるというデータもあります。もしまとまった予算を確保して広告を出しても、レビューの点数が低いと「広告を見たときはいいと思ったけど、やっぱりやめようかな…」と躊躇するユーザーも増えてきます。使いやすいデザインを生み出してアプリストアのレビューを高く保つことは、短期的にも長期的にも売上に影響を与えることでしょう。

「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

iOS/Android アプリの制作会社が考える「デザインの価値」まとめ

  • デザインは人間の感覚、「商品を評価する」感覚にも影響を与える
  • 短期的な勝負の広告キャンペーンはマーケティングが、長期的な勝負のアプリはデザインの重要度が高くなる
  • 流行りのパターンをベースにすることは良いが、そのまま使い回すだけの会社・アプリはリスクも?
  • レビューを書いてくれる程度のファンを増やせるかどうかは、デザインの良し悪しの指標の一つ
  • アプリストアのレビューが低くなると事業に即時マイナス影響
  • プラスの影響はすぐには見えづらく、長期的な目線が重要

極端な話、ひたすらワンパターンな格安アプリを量産している会社でもなければ、見積もりの中の「デザイン費」が高いか安いかはそう簡単には判断できません。しかし「デザインが何故重要なのか」を理解し、「安くデザインしてくれる知り合いがいるから、機能さえちゃんと実装されれば…」と考える前に、もう一度アプリをつくる目的を思い出していただければと思います。

BackApp では、お客様とのお打ち合わせの際に「どんな画面構成のアプリになるか」をイメージしやすくなるようなサンプルをお見せすることも可能です。ご不明点などがありましたらぜひお気軽にご相談ください。

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「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

「競合がアプリを出していて、景気の良い話をよく聞く。うちも早くやらなければ」

「モバイルサイトやメルマガでは限界があるからアプリをやれ、と上から強く言われている」

そんな声は、実際によく聞かれます。

最近では初期費用を抑えて開発できるサービスも増えており、企業が独自のアプリを開発・公開するハードルは随分と下がったように感じます。

もちろん試してみること自体は悪くないのですが、今回は iOS/Android アプリ開発を手がける BackApp だからこそ伝えたい「とりあえず、で失敗しがちなパターン」をご説明します。

スマホアプリは、すべての人から「どれだけの人が使っていて」「どんな評価なのか」が見える

ユーザーがアプリをダウンロードする際には必ず、アプリストア(App Store, Google Play)を経由します。

アプリストアでは “およそのダウンロード数” と “ユーザーの評価” が可視化されています。ですので、顧客の一人ひとりが「このアプリはこれだけたくさんの人に使われていて、評価も高いんだな」「同じようなサービスの ◯◯ に比べると評価が低いということは、こっちは使わないほうがいいのかな」など、他のアプリとも比較しながらダウンロードするかを検討できます。

もちろん、莫大な広告費を投下しているからダウンロード数が急激に伸びたというアプリも多々ありますし、ダウンロード数が多い=成功しているというわけではありません。

ただ、ここで注目すべきは “アプリストアの公開レビューの平均” 。ダウンロードする前にはほとんどのユーザーがレビューを参考にするという調査結果もあります。

アプリのレビューを改善すると、ダウンロード率が上がる。ということは、レビューの平均値が「アプリのダウンロード数」にもインパクトを与える。
例えば、「★2」が「★4」に改善されると、ダウンロード率が5.4倍に上がる。(例えば、年20万ダウンロードされてるアプリが5.4倍になると、年108万ダウンロードに跳ね上がる)

引用:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

また、高いレビューをつけているユーザーは日常的にアプリを使ってくれる・購買行動にもつながっている “良い関係を築けている顧客” が多いといえます。アプリ開発では、星5つや4つのレビューをつけてくれるユーザーの数や割合が、事業の利益にも直結するといえます。

App Store や Google Play のレビューは、「アプリを使っている最中」に生まれる

性格診断・適正診断(SPIなど)で、「◯◯ というアプリは使いやすいと思うか」という質問に「とてもそう思う」〜「全然そうだと思わない」の5段階で答えるようなアンケートでは、1や5を選ぶ人が少なくなりがちです。

しかし、たとえば自分が使っている iOS/Android アプリのレビュー欄を見ても、面白いことに、強い言葉とともに星1つや5つをつけるユーザーがたくさんいると感じることはありませんか?

事前に予告されて実施するアンケート調査とは異なり、スマホアプリのレビューは締め切りもなく、書くタイミングがユーザーの判断に委ねられます。つまり、レビューを投稿したユーザーは、アプリを使っている最中に何か「レビューを書こう」と思うきっかけを得たという場合が多いのです。

ユーザーはどのようなときにレビューを投稿するのか。すごく多いのが「ポジティブな体験をしたあと」と「ネガティブな体験をしたあと」なのだとか。
「ネガティブな体験をしたあと」には、65%の人が(低評価の)レビューを書くことを考え、「ポジティブな体験をしたあと」には、49%の人が(高評価の)レビューを書くことを考える。

引用:http://appmarketinglabo.net/appstore-review/

昔ですと『アプリの使い具合はいかがでしょうか? 参考にさせていただきますので、ぜひレビューを投稿してください!』というポップアップを出すような手法も使われていましたが、最近ではプッシュ通知同様、「うっとうしい」と思われないような配慮が大切になっています。BackApp では、高い評価を獲得するためには企画・開発をしっかり行い、ユーザーが使いやすいと感じる UI デザイン、使いたくなるクリエイティブに落とし込むことが一番だと思っています。

そしてもっとも大切なことは、当たり前のことができていないような低品質のアプリをリリースしてしまうと、「重すぎて話にならない」「予期しないクラッシュなど、致命的なバグが多い」といった星1つのレビューが次々に投稿され、事業(ブランド)全体にとってのマイナスになってしまうということです。

「時間や労力が潤沢にあるわけではないから…」で始めて失敗すると、なおさら回復が難しい

スマホアプリは顧客一人ひとりの iOS/Android 端末にインストールしてもらわなければ機能しないものなので、開発した直後は Web サイトや実店舗からの誘導をしたり、広告を打ったりとある程度の労力が必要になります。

つまり「少ない労力でなんとかリリースした」アプリが初期対応で失敗してしまうと、その低評価から巻き返すための労力が足りないという負のスパイラルに陥ることもあります。

ですが、GooglePlay や App Store に ひどいレビューがついてしまったときの対処法は、時間と労力を割いて真摯に対応することに尽きます。 レビューに対して返信をして、詳しい状況を聞き出すとともに修正が完了した際に報告するといった対応は、ときにユーザーの信頼を取り戻すこともあります。

また、事前に防ぐ上では、アプリを制作する際に “信頼できる開発パートナー” が一人いるかどうかでも大きく変わってきます。iOS/Android アプリの開発・運用経験が豊富な人材は “アプリを公開する前に必ず確認すべきリスト” のようなものを自分の中に持っているので、悪いレビューにつながるようなミスを防ぐことができます。

自社で開発・運用する体制を整えるか、外注するか、既存のサービスを使って初期費用を抑えるか、それぞれのメリットは下記の記事も参考になるかと思います。

参考:「iPhone/Androidアプリの開発は外注?社内で?」制作会社に委託するメリット・デメリット

「使っている最中に感じる致命的なミス」を防ぐ、初心者におすすめのアプリ開発方法

ほとんどの iOS/Android アプリは、一つの画面では完結しません。企業がユーザーに求めている “行動” にたどり着いてもらうまでには、いくつもの画面を遷移する必要があります。

デザイン (UI/UX) の面でよくユーザーにストレスを与えてしまうのは「行きたい画面に行けない」「ボタンを押したときのアクションが予想と違う」といった部分です。

そこで、Google も公式に案内している “ペーパープロトタイピング” という手法を使うことで、「このデザインだと、使いづらいな」「こういうデザインだと、自然に購入まで行けるかも」と効果を実感できることも多いです。

本格的な “紙芝居” までつくるとなると業務時間で気軽に試すのが難しくなりますが、BackApp としても経験が浅いチーム・制作会社などにはある程度のプロトタイプ作成を推奨しています。

参考:デザインを洗練させ、アプリの売上を高める!開発前には「ペーパープロトタイプ」をつくろう

「とりあえず」で iOS/Android アプリを出したときにレビューの点数が低くなって苦労しないためのまとめ

  • アプリのレビューは、企業(ブランド)に対する信頼度であり、売上にも直結
  • アプリを使っていて不快な思いをした際には低評価のコメントが投稿されやすい
  • 低評価が山積みになると、アプリのダウンロード数や売上へのマイナスが大きい
  • Google Play や App Store にひどいレビューがついてしまったときは、労力を割いてでも真摯に対応することが一番
  • 開発チームやパートナーに経験者がいると、初心者がやりがちな失敗を防げることが多い

スマホアプリ開発を行う企業としては、さまざまな企業が特色あるアプリを公開し、人々がさまざまなアプリを試し、活用する世の中が理想的だとは思っています。

しかし、制作会社だからこそ「アプリは使いづらい。Web サイトのほうがいい」と思われてしまうような失敗を減らすことにこだわっています。

たとえば BackApp では、iOS/Android アプリのリリース前に必ず確認しておくべきチェックリストをつくり、平均的に高いレビューを獲得する体制を構築しています。

事例の送付、ご相談はもちろん、もしアプリ開発を検討されている中で不安なことがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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「プッシュ通知ってメルマガより開封率が高くなるの?」メールとの違いを出すには気配りが大切

「若い人はメールなんて使わないし、メルマガなんて送っても見られないだろう」

「忘れがちな期間限定の情報などはきっと顧客も求めているし、確実に伝えておきたい」

そんなときには、iPhone/Android アプリを企画・開発あるいは現行の Web サイトをアプリ化することで、独自のプッシュ通知を送るという PR 施策がよく検討されていると思います。

しかし、プッシュ通知は決して “使えば売上が伸びる” 魔法の杖のようなものではありません。運用や開発の前に、メリット・デメリットや役割をしっかりと理解しておきましょう。

スマホアプリ最大のメリットであり、メールに代わる宣伝方法となるプッシュ通知

基本的に、iPhone/Android アプリを使うユーザーの大半は「プッシュ通知自体には嫌悪感はない」「特に画面上に出てくる部分を読んでからの判断にはなるが、開封することが多い」という傾向があります。 ”広告” という印象が強いメルマガとの違いとして、ユーザーの日常に溶け込んでいるために受け入れられやすいという点は大きいといえます。

また、企業独自のアプリでは、新しいニュースやセール情報などがないときにもプッシュ通知を送ることができるという事実はあまり知られていません。ゲームアプリの『あなたがいない間にこんなことが起きました』という進捗報告、EC アプリの『もうチェックした?』というリマインド(予約されているものを忘れないように再通知すること)など、新着ニュース以外のプッシュ通知をうまく使うことで、アプリを定期的に起動してもらうという使い方もされています。

データとしても、メルマガの開封率はおよそ 10〜20 % (※自発的に登録している場合)に落ち着くのに対して、プッシュ通知の開封率は 50 % 以上を記録することもあります。スマホユーザー向けの宣伝施策としては、比較的効果が出やすいことには間違いありません。

送り方を間違えると、開封率が高くても「アプリ削除のきっかけ」になる?

ただし、プッシュ通知は決してメリットだけではありません。

各企業のビジネスアプリだけでなく、大衆向けの SNS アプリでも同様ですが、

  • 1 日に何度も、あるいは同じ内容を何度も送ってくる
  • 明らかに自分に関係ないような情報が届く
  • 通知欄だけを見ても何が言いたいのかわからない

といったことがあると、ユーザーからの信頼を失うことになります。

たとえば、企業側が「休眠ユーザー(アプリをインストールしてはいるものの、起動してくれていない)に、もう一度アプリを使ってほしい」という目的で、アップデートの際には何種類かの通知を新しく実装し、自動的に配信を ON にしておいたとします。

ユーザーは、いきなり届いた通知の内容を「今の自分にはぴったりな、お得な情報だ」と感じることができれば、再び使ってくれるようになるかもしれません。しかし、
ユーザーが「こんなのがいきなり送られてくる意味がわからない」と感じるプッシュ通知を送ると、逆に “邪魔なアプリ” を削除するきっかけを与えてしまうことになります。

つまり、プッシュ通知の配信は、「ユーザーにこういう行動をしてほしい」「何種類もパターンを用意する労力がないから、全ユーザーに同じ内容を」という企業側の目線・エゴではなく、常にユーザーの視点で企画する必要があります。

参考:
http://appmarketinglabo.net/push-livepass/
https://netshop.impress.co.jp/node/2778

iOS や Android のアップデートによる「プッシュ通知が届かない」という不具合も

スマホアプリの泣き所の一つは、ユーザーが使っている端末と OS が定期的に更新されることです。

プッシュ通知の不具合など、端末固有のバグが発生することは決して珍しいことではありません。たとえば数百万人のユーザーがいるアプリでも「特定メーカーの端末ではアプリが起動しない」「アプリ内の設定ではプッシュ通知を ON にしているのに、システム側の処理が優先されて届かなくなっている」といった不具合が発生することもあります。

このような不具合は事前に 100 % 防ぐこと・対処することが難しいため、iOS や Android の新しいバージョン、iPhone の新しい機種などがリリースされたときにどれだけ早く検証・対応できるかが鍵となります。もちろん、開発の段階でも多くの機種を想定してテストすることが大切です。

スマホアプリは、「プッシュ通知を切れなくすれば…」という “悪巧み” がバレやすい

BackApp のスタッフもよくお客様に説明させていただくのですが、アプリは「最初に失敗すると回復に苦労する」という側面があります。

たとえば、初期のインストール時やアップデート後に、多くのユーザーが「この通知はいらないな」と思うものがあったとします。そこで、ユーザーが「通知をオフにする方法がわからない」となると、日々そのアプリを使っていく中で少しずつストレスが溜まっていきます。

一時期、Web サービスを中心に「退会の処理をわかりづらくするほうがユーザー数が伸びやすい(減りづらい)」というノウハウが横行したこともありました。Web サービスや企業自体の評判は、公正なレビューサイトがないため、“抜け道” のようなテクニックも確かにあるのかもしれません。

しかし、アプリの場合はアプリストア(App Store, Google Play)の公開レビューがあります。退会処理やプッシュ通知を切る処理を複雑にするなど、企業都合での施策をしていると、ダウンロードしようとするときに必ず目に入る欄に「このアプリはひどい」と星1つのレビューを投稿されるリスクもあります。

アプリストアでユーザーの平均評価が低いことが明らかになっているアプリは、ダウンロード率、つまり宣伝の効果や、売上にもマイナスの影響を与えてしまいます。

参考:「とりあえず iPhone/Android アプリも出そう」から始まる失敗——星1つのひどいレビューは想像以上に売上に響く

プッシュ通知配信で間違いを犯さない・メールより高い開封率を出すためのまとめ

  • 同じ数のユーザーに送るのであれば、メルマガよりアプリのプッシュ通知のほうが効果が出やすいのは事実
  • 「なんで自分に送られるのかわからない」「うざい」通知が何度も届くと、削除されるリスクも
  • プッシュ通知の運用失敗はアプリの公開レビュー、つまり事業自体にもマイナス
  • iOS/Android やスマホ端末のシステムがアップデートされたときの不具合には要注意
  • 評価の低いアプリはユーザー数が伸びづらく、そもそもメルマガほど多くの顧客に送信できなくなるリスクもある

プッシュ通知の開封率を高く維持し、事業の利益を高めるには、開発者のスキルと運用担当者の気配りが重要です。

BackApp では特に「リリース段階での致命的な不具合をなくす」ことを徹底しており、高い評価が集まるアプリにこだわっています。お困りのことがございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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