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開発後にかかる宣伝費用の目安は?iPhone/Androidアプリのインストール広告を比較

「アプリ開発の費用は?」という質問と同様、「つくったアプリを ○ 人にインストールしてもらうための広告費っていくらくらいかかるの?」という相場も、おそらく気になる方が多いと思います。

しかし、多くの制作会社・広告会社は「一概には言えない」と答えると思います。

広告の費用は、他の企業もたくさん動く時期であれば当然高くつきますし、時期によって大きく左右されます。さらに、そもそもどんなアプリなのかというジャンルによっても変わります。

また、「そもそも事業として成り立つか検証しよう(ブログの記事)」という記事でも書かせていただきましたが、「アプリ経由で売上を立たせるためにはどれだけのユーザーが必要か」という視点で、まず目標を設定することが重要です。目標値が定まれば、リリース後にかかる広告費用の目安は逆算して出すことができます。

とはいえ、逆算して出すにも今や Web 上の広告だけでもたくさんの種類があり、どれを選んでいいかが判断しづらくなっています。

そこで、今回は目標が定まっているという前提で、アプリをダウンロードしてもらうためのインストール広告および PR 施策それぞれの違いを紹介します。

まず知っておきたい Web 広告の仕組み

Web 広告がマス広告や紙の広告と異なるのは

  • ごく少額からでも配信可能
  • 配信するターゲットを細かく指定できる
  • 配信後に広告を修正できるものもある
  • 運用の良し悪しで費用対効果が大きく変わる

という点です。数千円~数万円単位から始められるので、小規模なアプリ事業であっても利用できるのがメリットです。

そして、最初は戸惑う方も多い “入札” というシステムが特徴的です。

多くの Web 広告を配信する際は、まず “予算” と “入札額” を設定します(※入札額は自動化もできます)。

自社が配信したいターゲットには、当然ながら競合他社が存在します。もし競合他社が「お金はかかってもいいから、とにかくたくさん広告を出したい」と考えて入札額を高くした場合、ユーザーの画面には競合の広告が頻繁に表示されます。

ただし、入札額が最も高い企業のみが広告を配信できるわけではありません。入札額が低い企業は “表示される割合が少ない” のであり、少しずつ顧客に情報を届けることはできます。また、入札額を高く釣り上げてしまうと最終的に費用対効果が悪くなってしまうため、広告を配信しながら最適な価格に調節していくのがポイントです。

そして、実際にアプリをインストールした顧客の数、あるいはアプリストア(App Store, Google Play)にアクセスしてくれた顧客の数 × 入札額、という金額を支払うことになり、設定した “予算” に到達するまでこの流れを繰り返します。

プラットフォームへの広告配信の概要と相場(Google, YouTube, Yahoo)

出稿料金:自社で予算を設定可
※アプリのインストールやサイト(ストア)への訪問ごとに費用が発生
※Google は運用の自動化が進められている

インストールされるたびに課金というシステムは費用対効果がわかりやすいですが、1 件あたりの単価が数百~案件によっては数千円と、見た目には高くなりがちです。ただ、1,000 円の広告費で 10 人がストアにアクセスしてくれたとしても、1 人しか実際にダウンロードしてくれなかったとしたら、CPI(Cost Per Install = インストール 1 件あたりの費用)はかえって高くなってしまいます。

「ストアにアクセスしてもらえれば多くの顧客はその場でインストールしてくれる」というアプリなのか、「いきなりストアに飛んでも離脱する人が多そう」というアプリなのかを見極めて広告キャンペーンを設定することが、広告費を抑えるポイントです。

メリットがある業種

Google AdWords は、2017 年 11 月からアプリインストール広告の “自動化” を進め、初心者にとってはかなり使いやすいものになりました。

Google Play と Apple App Storeの掲載情報から広告が作成され、ターゲットや入札単価なども機械学習で自動最適化されていくので、広告を出したことがない企業も簡単に自社のアプリを宣伝することができます。

国内最大規模のポータルサイトを運営しているYahoo も当然、膨大な顧客データを持っているため、今後 Google 同様に自動化された広告プログラムの登場に期待がもてます。

また、多くの Web 広告は、インターネットに日常的に触れている顧客にしか届きづらい(新聞・雑誌を中心に情報収集をし、スマホアプリは必要なときにしか使わないという中高年に届きづらい)というデメリットもありますが、Google AdWords や Yahoo!Japan の広告はその欠点をカバーしています。

ですが、Google は Google Play や YouTube など幅広いサービス内に広告を配信でき、Yahoo!Japan はあまりインターネットを日常的に利用していない層でも普及率が高いため、他の方法では接触できない顧客に情報を届けることができます。

平均 CPI を下げ、費用対効果を上げるコツ

紙の広告と同様、ターゲットを明確に設定した上で広告の文面や画像・動画を用意することが重要です。

Google に出稿する場合は、アプリストアの説明文やスクリーンショットがそのまま使用されるため、もう一度内容を見直しておきましょう。さらに動画を用意すれば YouTube に動画広告を配信することもできますが、スキップされないよう開始直後からインパクトを与えられるような設計が求められます。

SNS 広告(Twitter, Facebook, Instagram)の概要と相場

出稿料金:自社で予算を設定可
※アプリのインストールやサイト(ストア)への訪問ごとに費用が発生
※相場感覚は Google などと近いが、運用が上手くいくほど安くなる

SNS のタイムライン上に、バナー画像やサンプル動画などとともにアプリストアへのリンクを流す手法です。

当然、主流となる Facebook、Twitter、Instagram あたりはそれぞれユーザー属性に特徴があります。SNS の特性を知り、文脈に沿った配信を行なうことで費用を抑えることができるので、日常的に使って理解を深めていくことが重要です。

メリットがある業種

おおまかな属性としては下記のようになります。

Facebook

  • 30 代以上のビジネスパーソンに強い
  • ユーザーが実名・年齢など個人情報を登録しているので、特定の属性を狙い打ちしたい場合に有効

Instagram

  • 10~20 代女性の生活に根付くアプリであれば相性がいい
  • 独自の世界が築かれており、他の広告では接触できない顧客も少なくない

Twitter

  • 10 代から 30~40 代まで利用層が幅広い
  • コンテンツが面白ければ自然に拡散(シェア)してもらえるので効果が高くなる

近年では、若年層が飲食店や衣類を探す際に Google に文字を入力するよりも Instagram やメディアアプリを使って画像(イメージ)から探すなど、新しい生活スタイルも生まれてきています。

特に若年層をターゲットにしている企業であれば、広告だけでなく公式アカウントの運用、および運用を通した顧客とのコミュニケーションも重要になってきます。

平均 CPI を下げ、費用対効果を上げるコツ

SNS 広告は、ユーザーがタイムラインを眺めているときに、友人の投稿に混ざって表示されるものなので、場の雰囲気に合わせた表現が重要です。

Facebook

  • 変に面白おかしくするよりも、基本を抑えつつ一工夫入れる
  • クリエイティブよりはマーケティング
  • 紙の広告、LP などに近い部分も(ただし文字が大きすぎる画像は NG になる)

Instagram

  • 写真・動画のクオリティが命
  • 機能よりもデザイン、見た目の良さで訴求する

Twitter

  • 独自の文脈、「インスタ映え」ならぬ「Twitter映え」を理解する(特に若年層向けの場合)
  • ユーザーはタイムラインを “流し読み” するので、見た瞬間に何かが伝わるようなインパクトが重要

などがポイントになりますが、やはり運用担当者が各 SNS を日常的に使うことが一番の近道ではないでしょうか。

Web メディアへの広告出稿(記事広告)の概要と相場

出稿料金:1記事あたり数十~数百万
※メディアの規模に応じて料金が上がっていく

Web メディアの中にある記事のフォーマットで制作してもらった記事広告を出すという手段です。

大手ポータルサイトほど多くの人の目に触れるわけではありませんが、かわいくなりたい 10 代女性向けサイト、面白そうな新しいアプリをレビューしているサイトなど、特定の属性のユーザーが集まっている場に集中的に自社製品の情報を流すことができます。

どちらかといえば雑誌・新聞広告に近く、SNS やポータルサイトへの広告のように “運用” する手間はかかりません。ただし、インストールのペースが悪い・単価が高いからといって途中で微調整することはできません。

メリットがある業種

一般的に、アプリはバナー画像をタップしてアプリストアに飛んでもらっても、なかなかその場でインストールはしてもらえません。

記事コンテンツの形式で広告を出すと、利用メリットをしっかり伝えた上でストアに誘導できるのがポイントです。

ですので、「ゲーム」「EC」のように内容が一言でわかるものではない、新しい価値を提供するネイティブアプリなどは記事広告と相性がいいといえます。

また、1 インストールあたりの単価自体は高くなりがちですが、記事型の場合は SNS 広告と違ってコンテンツが Web 上にずっと残るというメリットがあります。良いメディアを選び、良い記事を書いてもらうことで、長期的な PR・ブランディング効果も期待できます。

平均 CPI を下げ、費用対効果を上げるコツ

一番は、アプリの世界観にマッチしたメディアを選び、メディア内に溶け込むコンテンツを制作してもらうことです。

記事広告は広告主がメディア側にある程度の修正依頼などの指示を出すことができますが、いいことばかりが書いてある記事や、メディアの世界観を無視して自社の色を出そうとした記事などでは効果が出ないこともあります。メディアの編集部とともに「どう見せるのがベストか」を考えることが、高い効果を得るためのコツといえます。

また、もう一つポイントといえるのは、「成功した事例」だけを見るのではなく、そのメディアの記事が平均的にどれだけ閲覧されているかという数値です。

サイト全体での月間 UU 数(訪問数)や PV 数(ページビュー数)は公表されているものですが、1 本の記事がどれだけ見られているかは意外と注目されていません。大手メディアであれば view 数を表示しているはずなので、PR 表記がついたスポンサードコンテンツを中心にチェックしてみましょう。

スマホアプリ開発後の広告費に関するまとめ

  • そもそもいくら必要かは、事業計画から逆算するのがベスト
  • Web 広告は少額からでも出稿できるので、小規模なアプリでも使える
  • Google AdWords は運用の自動化が進んでおり、初心者でも始めやすい
  • SNS 広告は、その SNS を日常的に使っているスタッフがいると考えやすい
  • メディアの記事広告は単価だけ見ると見劣りしがちだが、他の Web 広告にはないメリットがる

アプリを開発・公開した後、まず事業として軌道に乗せるためのユーザー数を獲得するにはある程度の広告費が必要です。Web 広告は少額から始められる分、運用によって CPI、つまり費用対効果に大きく差がつきますので、まずはそれぞれのメリットを理解していきましょう。

また、無料でできる PR 施策もありますので、すべてを広告に頼る前にまずはできることをやり、広告での獲得目標を軽くすることも大切です。アプリの宣伝施策の全体概要については下記の記事も参考にしていただければと思います。

アプリをつくっても全然ダウンロードされない!PR・宣伝する方法を事前に知っておこう

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