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「iPhone・Androidアプリの見積もり額が平均的に高い」と感じるのは何故?外注・委託時の開発費の相場と値段の内訳とは

さまざまな業種のお客様から、「アプリ開発を考えているからいくつかの会社から見積もりを出してもらったんだけど、高すぎてびっくりした」という声をお聞きします。

最近では、Web サイトの開発は少し相場感がわかりやすくなってきましたが、アプリ開発のコストはまだまだ不透明な面も多いと感じています。

ただ、制作会社としては正直なところ「一概に言えない」「Web よりも出しづらい」という回答になります。見積もりを求められた各社が「こんなアプリになるだろう」というイメージを描いて開発費を計算するのですが、ほとんどの場合はこのイメージにズレが生じます。

つまり、外注時の見積もり金額が各社で異なるのは、どちらかといえば「各社がそれぞれ違うアプリを思い描いている」ことが大きいのです。

そこで、今回はスマホアプリ開発の外部委託を考えている企業のご担当者様向けに、まず押さえておきたいポイントを整理していきます。

「◯◯のようなアプリ」という参考があれば、外注時の相場観がわかりやすくなる?

そもそも Web サイトのアプリ化に近い案件と、iPhone / Android ならではの機能を実装するフルスクラッチ(ゼロから)の開発では、制作会社の労力がまったく異なります。

BackApp としましても、「御社のアプリ開発費用の相場は?」と聞かれた際には、「ジャンルによってある程度の目安はあるが、お客様の目的に応じて実装する機能の一つで大きく変わる可能性があるため、確約はできない」という回答になります。

また、インターネット上には「◯◯系のアプリの相場はこれくらい」という情報もありますが、私たちとしては「多くのアプリは平均的にこれくらいの金額で開発されていると思うが、お客様が検討されているアプリにも当てはまるとは限らない」という感覚です。

たとえば「カタログアプリに比べるとゲームアプリのほうが高い」というのは、前者は既存の Web サイトを活用することが多く、後者はほぼ確実にゼロからの開発になることが理由だと思います。また、恋愛系や占い系はプロフィール情報の精度やおすすめ(データ解析)機能が重要という風に「よく使われる機能」をベースに開発費を概算することが多いかと思います。

極端な話、カタログアプリは相場が安いと言われているからといって、さまざまな機能をリクエストして見積もりを出してもらった場合は、多くの会社から予想以上に「高い」金額が返ってくるのではないかと思います。

見積もり金額の内訳で大きいのは「アプリならではの機能」の値段

たとえば、お客様からよくご相談をうける案件としては

  • 会員登録機能(=アプリの会員で専用のデータベースを構築)
  • 決済・購入・アプリ内課金機能
  • オークション(出品 / 入札)機能
  • 地図上からの検索 / 地図上での店舗・物件のマッピング
  • アプリ上でのメッセージ(チャット)機能
  • 特定の属性のユーザーのみに対するプッシュ通知機能
  • Web サイトとは違うテーマでのデザイン・ブランドイメージ制作

などが必要になるアプリですと、開発費用はその分上がっていきます。「なんでこんな高い値段になるの?」と気になった際は、内訳を聞き、コストがかかる機能をいったん保留してスモールスタートするというのも一つの手段です。

とはいえ、「Web サイトとほとんど変わらないようなアプリなら、いくら安くても開発する意味がない」という気持ちもあると思います。
ですので、見積もりが高いと感じた際には

  • 決済 → 既存のシステムを使う
  • 会員登録 → SNS アカウントでログイン / Web と統合 など

という風に、アプリ側ではなくユーザーごとにアカウントを連携してもらう仕様にすることで、開発費を抑えるというような工夫もできます。

また、デザインに関しては「社内にグラフィックデザイナーがいるから、自社でやるつもり」だという企業様も少なくないと思います。委託する作業が減ることで当然見積もり金額も下がりはしますが、「紙に描いたデザインイメージがそのまま実装できないケース、あるいはそのまま実装しようとするとコストが跳ね上がるケースもある」という点には注意していただければと思います。

参考:「機能」ばかり考えて「デザイン」が疎かになっていませんか?アプリのデザインが売上に与える影響とは

意外と知られていない「iOS と Android は別世界 = 開発費用も別」という事実

そもそも、iPhone アプリと Android アプリの開発は、レディースファッションのデザインと、メンズファッションのデザインくらい大きく異なるものです。

もちろん両方開発できるエンジニアもいますが、平均的なエンジニアが両方対応することは難しいため、iOS と Android のアプリを同時に開発する際は人件費=見積もりの価格も上がります。アプリ開発は「Web サイト制作に比べると高い」と言われがちですが、一人のエンジニアが近しいコードで PC サイトもモバイルサイトも構築できる Web とは比較しづらいといえます。

極端な話ですが、「この見積もり金額は高い。ウチでは出せない」と感じたら、まず iOS か Android のみで開発・運用をスタートすると、コストはおよそ半額になるということです。
Android は格安機種が多いことから若年層が多く、iOS は情報感度の高い層が多いなど、所持するユーザー層に違いがあります。ですので、今検討している企画のターゲットがはっきり絞れている場合は、片方のみでスタートしても十分効果が出る可能性もあります。

まずは片方のみを開発し、売上をあげつつ運用のノウハウも身についてから満を辞してもう一方の開発に着手…という戦略も、十分検討の余地はあるのです。また、Web サイト自体にまだできること・ポテンシャルがある場合、まずは Web や SNS に注力するという戦略もマッチする場合がございます。

「アプリ開発を委託したいが相場感がわからない」とき、まず押さえておきたいポイントまとめ

  • 「どんなアプリになるか」を正確に設計できるほど、相場・平均金額に近づく
  • 既にあるデータベースを使うなど、企画を整理することで値段を抑えるという工夫も
  • 「どの機能がコストなのか」という内訳を聞いても教えてくれない会社は危ないかも
  • iPhone, Android で特性が異なるので、労力=値段も倍になる
  • まずは iOS/Android 片方だけでスタートするという事例も少なくはない

BackApp では企画段階からお客様の狙いをしっかりヒアリングし、ただのアプリ開発の外注ではなく「ビジネスとしての施策提案」をさせていただきます。

見積もり依頼はもちろん、どんなアプリにすればいいのかをまず改めて整理していきたいという場合も、ぜひお気軽に相談ください。

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